民放連賞
2026年日本民間放送連盟賞
日本民間放送連盟賞は、質の高い番組がより多く制作・放送されることを促すとともに、CM制作や技術開発の質的向上と、放送による社会貢献活動等のより一層の発展を図ることを目的に、民放連が1953年に創設した賞です。
部 門 |
種 目 |
放 送 局 |
番 組 名 |
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番 組 |
ラジオ報道 |
最優秀 |
中国放送 |
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優秀 |
青森放送 |
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文化放送 |
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静岡放送 |
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CBCラジオ |
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MBSラジオ |
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RKB毎日放送 |
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ラジオ教養 |
最優秀 |
北日本放送 |
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優秀 |
青森放送 |
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TBSラジオ |
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エフエム富士 |
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朝日放送ラジオ |
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南海放送 |
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RKB毎日放送 |
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ラジオ |
最優秀 |
山梨放送 |
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優秀 |
青森放送 |
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ニッポン放送 |
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CBCラジオ |
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FM802 |
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南海放送 |
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琉球放送 |
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ラジオ生ワイド |
最優秀 |
青森放送 |
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優秀 |
J-WAVE |
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静岡エフエム放送 |
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CBCラジオ |
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和歌山放送 |
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中国放送 |
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南日本放送 |
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テレビ報道 |
最優秀 |
チューリップテレビ |
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優秀 |
福島中央テレビ |
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テレビ朝日 |
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信越放送 |
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読売テレビ放送 |
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広島テレビ放送 |
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鹿児島テレビ放送 |
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テレビ教養 |
最優秀 |
福島中央テレビ |
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優秀 |
ワールド・ハイビジョン・チャンネル |
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新潟放送 |
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名古屋テレビ放送 |
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朝日放送テレビ |
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南海放送 |
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南日本放送 |
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テレビ |
最優秀 |
日本テレビ放送網 |
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優秀 |
北海道放送 |
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テレビ信州 |
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東海テレビ放送 |
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テレビ大阪 |
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南海放送 |
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福岡放送 |
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テレビドラマ |
最優秀 |
関西テレビ放送 |
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優秀 |
テレビ朝日 |
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WOWOW |
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CBCテレビ |
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中京テレビ放送 |
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テレビ大阪 |
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テレビ大分 |
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C M |
ラジオCM第1種 |
最優秀 |
エフエム仙台 |
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優秀 |
文化放送 |
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エフエム東京 |
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北日本放送 |
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北日本放送 |
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朝日放送ラジオ |
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エフエム熊本 |
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ラジオCM第2種 |
最優秀 |
北海道放送 |
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優秀 |
秋田放送 |
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ニッポン放送 |
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J-WAVE |
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朝日放送ラジオ |
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朝日放送ラジオ |
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エフエム愛媛 |
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技 術 |
最優秀 |
日本テレビ放送網 |
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優秀 |
TBSテレビ |
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TBSテレビ |
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フジテレビジョン |
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MBS |
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読売テレビ放送 |
言語の壁を越える「命を守る災害報道」のためのリアルタイム多言語字幕システム 〜 マルチモーダルAIとHuman-in-the-Loopを融合したインバウンド防災インフラの構築 〜 |
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あいテレビ |
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技術奨励賞 |
札幌テレビ放送 |
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特別表彰 |
青少年向け番組 |
最優秀 |
信越放送 |
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優秀 |
東海テレビ放送 |
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関西テレビ放送 |
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九州朝日放送 |
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南日本放送 |
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放送と公共性 |
最優秀 |
岡山放送 |
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優秀 |
北海道放送 |
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北海道文化放送 |
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朝日放送テレビ |
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読売テレビ放送 |
部 門 |
種 目 |
放 送 局 / 番 組 名 |
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番 組 |
ラジオ報道 |
最優秀 |
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優秀 |
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ラジオ教養 |
最優秀 |
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優秀 |
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ラジオ |
最優秀 |
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優秀 |
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ラジオ生ワイド |
最優秀 |
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優秀 |
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テレビ報道 |
最優秀 |
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優秀 |
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テレビ教養 |
最優秀 |
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優秀 |
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テレビ |
最優秀 |
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優秀 |
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テレビドラマ |
最優秀 |
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優秀 |
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C M |
ラジオCM第1種 |
最優秀 |
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優秀 |
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ラジオCM第2種 |
最優秀 |
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優秀 |
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技 術 |
最優秀 |
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優秀 |
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[読売テレビ放送] |
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技術奨励賞 |
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特別表彰 |
青少年向け番組 |
最優秀 |
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優秀 |
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放送と公共性 |
最優秀 |
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優秀 |
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[北海道文化放送] |
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番組部門
ラジオ報道
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優秀

RABラジオ特別番組 そして未来へ~演じてつなぐ青森空襲~
青森放送
プロデューサー 森内真人、ディレクター 小山田文泰、
音声 脇坂幸司、MA 白戸祝人全国に散らばる青森中央高校演劇部の卒業生14人が、青森空襲を題材にした創作劇のため再集結した。役者を目指す人、ふるさとを離れ働く人、一児の母になった人。高校時代には理解しきれなかった空襲の記憶が、大人になった今、それぞれの胸に重く響いていく。
高校演劇部OGの一人称の語りを軸に、記憶の継承に向き合う姿を描いた構成が見事。演劇部の真に迫る演技が番組に厚みを与え、音声メディアならではの想像力が掻き立てられる作品として、強い印象を残した。 -
優秀

文化放送 終戦80年スペシャル 戦争を知らない私たち
文化放送
プロデューサー 関根英生、出演者 アーサー・ビナード、
鈴木純子、ディレクター 相笠淳一戦争体験者が少なくなるなか、誰が誰に何を伝えていくのか。戦勝国であるアメリカ人の詩人と、戦争を知らない日本人の小学生たちが、戦時下の国策紙芝居や被爆者の詩に触れ、80年前の戦争をともに考える。
子どもたちの声が、80年前の戦争を自分事として聴き手に捉えさせる力を持っていた。遠くなっていく戦争の記憶を、若い世代にどのように継承していくのかを模索した実験的な試みであり、体験者なき時代の継承のあり方を問いかける優れた作品。 -
優秀

ラジオ防災スペシャル 南海トラフ地震臨時情報こたえあわせ 〜あなたの行動は正しかったのか〜
静岡放送
制作・出演 野路毅彦、ディレクター 東別府真優、
プロデューサー 大石晴巳2024年8月、初めて発表された南海トラフ地震臨時情報。あの1週間、人々は何を判断し、どう行動すべきだったのか。海水浴場や高齢者施設、そして自社の放送を振り返りながら、それぞれの対応を検証する。
「こたえあわせ」という切り口で、南海トラフ地震臨時情報を多角的に検証した着眼点や、予定調和ではない構成が素晴らしい。地域住民の防災意識向上のために伝え続けるという、ローカル放送局の役割を体現しているとして評価された。 -
優秀

CBCラジオ報道特集「外国人とばんそうこう~入管法改正から36年」
CBCラジオ
プロデューサー・ディレクター 菅野光太郎、
ナレーター 林 一郎、出演 川部國弘増加の一途をたどる在留外国人。20年後には1,000万人を超えるとの指摘もある。人手不足を背景に受け入れが進む一方、団地や町内会では課題が顕在化し続けている。問題が起きてから「ばんそうこう」を貼るような、場当たり的な行政施策を問う。
長年現場を取材し続けてきた放送局ならではの視点で、制度の不備が地域に及ぼす影響を丁寧に描いた力作。「共生」をテーマとした、時代を捉えた優れた作品である。 -
優秀

歌と対話でつなぐ~命を受け継ぐ父親の震災31年
MBSラジオ
制作 亘佐和子、ナレーション 河西美帆、技術 佐藤充樹、
出演 米津勝之(阪神・淡路大震災遺族)阪神・淡路大震災から31年。震災で2人の子どもを亡くした父親は、自らを「語り部」ではなく「つなぎ手」と呼ぶ。亡くなった子どもの母校を訪れ、震災を知らない世代との対話を通じ、記憶をつないでいくことの意味をともに見出していく。
阪神・淡路大震災から30年を超える時の流れを、一人の被災者の歩みに託して描いている。その後に起こった東日本大震災とのつながりも感じられ、人はどのように語り継いでいくのかを考えさせられる。災害継承の「30年限界説」に新たな光を当てる秀作。 -
優秀

巣鴨日記 あるBC級戦犯の生涯
RKB毎日放送
ナレーション 山崎夕希子、朗読 茅野正昌、
編集・音響効果 寺岡章人、ディレクター 大村由紀子A級戦犯の陰で、語られることの少なかったBC級戦犯。戦争犯罪に問われた人たちは、断罪を前に何を思ったのか。米兵処刑に関わり、死刑判決を受けた一人の元将校・冬至堅太郎の日記を軸に、スガモプリズンにとらわれた人たちの思いを紐解いていく。
5年にわたる取材の成果を感じさせる作品。重厚感あるテーマを、再現ドラマを交えて表現し、史実の再検証にとどまらない深みのある作品に昇華させた。 -
ラジオ教養
雅にSession~世界と奏でる僕の雅楽~
北日本放送
雅楽演奏家・音楽家 太田 豊、
構成・演出・ナレーション 佐伯和歌子、制作統括 土肥尚彦雅楽演奏家で音楽家の太田豊さんは、ジャズから雅楽に転向した異色の経歴を持つ。太田さんの波乱の音楽人生をたどるとともに、日本の古典音楽である雅楽の歴史をひも解き、音楽の本質に迫る。
太田さんのフランクで親しみやすい語りと、雅楽の音色を巧みに組み合わせた構成が秀逸。テーマを丁寧に深掘りしており、雅楽に対するイメージが塗り替えられる。楽しく耳を傾けながら、豊かな知見が得られる良質な番組として、高く評価された。 -
優秀

ときをつなぐ街 ~十日市秀悦と浅虫のひとびと~
青森放送
企画・構成・演出 山本鷹賀春、ナレーション 筋野裕子、
制作補 大野 和、タイトル 鮫島大史八戸市出身の十日市秀悦さんが、60年前に小学校の担任教師と親友で訪れた浅虫温泉を再訪する。故郷の衰退を悔やむ旅人の視点から、鳥居を再建したり、クラウドファンディングで花火大会を復活させるなどして、町を守ろうとする人々の群像を描く。
十日市さんの方言混じりの語りが浅虫の情景を浮かび上がらせ、町おこしにかかわる人々の思いが伝わってくる。住民が誇りに思うことを観光資源につなげようとする活動を丁寧に描くことで、人口減少が続く地方に対する力強いメッセージになっている。 -
優秀

特別番組 久米宏ラジオなんですけど
TBSラジオ
プロデューサー 鳥山 穣、ディレクター 星 迅人、
アーカイブ 崎山敏也、進行 堀井美香久米宏さんの訃報を受け、通常の「追悼番組」とは一線を画した内容の特別番組を制作。名物コーナーだった12分間のオープニングトークをそのまま使うなど、残されていた音源で全体の約8割を構成し、当時と同じ時間帯に生放送した。
ラジオにおける久米さんの人間味あふれる自由な語りにあらためて出会うことができる。持論を貫き、その思いを発信し続けた放送人としての大きさを感じさせるとともに、今後のラジオが向かうべき方向性のヒントを示した。 -
優秀

森の中で生と死を見つめる人々〜納得できる死、納得死の行方
エフエム富士
プロデューサー 手塚義人、ディレクター・構成 内田 嘉、
出演者(ナレーター)、IMALU、東城佑香超高齢社会の進行とともに、死を取り巻く環境は大きく変化している。在宅ホスピス医療に取り組む川越厚医師と、自宅で妻を看取った男性への取材を通して、「QOD(Quality of Death=死の質)」の視点から、「納得できる死とは何か」を考える。
丁寧な取材を通して、死という重いテーマに正面から向き合っている。死を特別なものではなく、生の延長線上にあるものとして見つめなおすことで、自らの人生と向き合い、これからの生き方や最期の迎え方を考えるきっかけになる番組として評価された。 -
優秀

3.11想定外が奪った故郷 ~気仙沼市 元危機管理課長の“十字架”
朝日放送ラジオ
プロデューサー 藤井武夫、ディレクター 西池大樹、
構成作家 姫路まさのり、出演者 堀江政生東日本大震災当時、宮城県気仙沼市で危機管理課長を務めていた佐藤健一さんへの取材をもとに、災害への備えや避難のあり方を考える。佐藤さんの体験をもとにした朗読劇をラジオドラマとして再構成し、震災当日の市役所や街の様子を再現する。
ラジオドラマで当時の状況や被災者の心情を追体験し、佐藤さんが抱き続ける自責の念や葛藤を、旧知の間柄の堀江政生アナウンサーが掘り下げる構成によって、リスナーに強いメッセージが伝わる。震災の記憶を風化させず、防災について深く考えさせる良作。 -
優秀

十七音の記憶
南海放送
ディレクター 楠目厚人、企画 荻山雄一、
プロデューサー 松下和明、ナレーター 永野彰子俳人・正岡子規を生んだ俳都、愛媛県松山市には「戦争句」がいまも数多く残っている。戦後80年が経ち、戦争の経験者が少なくなるなか、その記憶を俳句という17音を通じて後世に引き継ぐことを模索する。
限られた17音だからこそリスナーの想像力をかきたて、情景を鮮烈に浮かび上がらせる。口頭での伝承が風化するなか、戦争を経験した世代から知らない世代に記憶を引き継ぐ可能性を感じさせる。 -
優秀

インクと活字と山田さん
RKB毎日放送
プロデューサー 宮岡朋治、ディレクター 吉賀亜希子、
ナレーター 橋本由紀、音響効果 寺岡章人福岡市城南区の小さな印刷所「文林堂」はまるで昭和にタイムスリップしたかのようなたたずまい。ここで活版印刷の灯を守り続ける山田善之さんの日常と、その愛くるしい人柄に惹かれて集まった人々との交流を描く。
工房の機械音や人々の声と、ナレーションや音楽が見事に調和してノスタルジックな作品に仕上がり、心地よい余韻を感じさせるとともにあたたかい気持ちにさせてくれる。 -
ラジオエンターテインメント
-
優秀

80歳のダイヤモンド
青森放送
企画・構成 山本鷹賀春、取材 夏目浩光、
ナレーション 小山内碧、録音 大野 和カラオケを楽しむ「懐メロを偲ぶ会」の木村三成さん(79歳)と舘田勝男さん(82歳)が、一夜限りのパーソナリティを務める。昭和30、40年代を中心とした歌謡曲を届ける合間に二人の半生や、木村が立ち上げた傘寿の野球リーグとその試合の模様も伝える。
プロではない80歳前後の二人が方言を交えて歩んできた人生の軌跡を語り合い、音楽番組を進行する。その様子はスムーズで無駄がなく、作り手の構成や演出の技術がうかがえる。シニア世代に向けたラジオ番組の可能性を感じさせる。 -
優秀

ラジオドラマ「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」
ニッポン放送
企画 宮川朋之、プロデューサー 田倉拓紀、
田口真也、演出 大村博史日本映画放送とタッグを組み制作。役者の声と奥行きのある音楽や効果音を使った演出で、江戸の風情や鬼平こと長谷川平蔵たちの息遣いを表現した。テレビドラマ版の構成、脚本を再構築し、リスナーの想像力をかきたてるエンディングに。
映像のないラジオドラマでありながら、出演者の演技、効果音や音楽によって緊張感や場面転換が巧みに描かれ、江戸時代の情景が自然と目に浮かぶ。表現力と高い制作技術によって名作の魅力を伝える完成度の高い作品に仕上がっている。 -
優秀

ドラ魂キング新春SP
「オガサワラジオ2026」CBCラジオ
プロデューサー 藤塚卓洋、ディレクター 若原みさ、
出演者 小笠原慎之介、西村俊仁パーソナリティはMLBのワシントン・ナショナルズに在籍(放送時)の小笠原慎之介選手。リスナーからのメッセージも交え、米国での生活やベンチ裏で大人気の日本のお菓子、日本でのオフシーズンの過ごし方など、野球に限らない幅広いトークを展開する。
トップアスリートの小笠原選手が気さくに話す様子はラジオらしく親しみが持てる。移籍や現地にまつわる本人ならではのエピソードも語られ、人間的な魅力も伝わる好番組。 -
優秀

802 BINTANG GARDEN「ACCESS! 歌物語」
FM802
出演者 浅井博章、ディレクター 小寺章加
音楽から着想を得て創作されたオリジナルの短編小説を朗読。その後に物語のテーマとなった楽曲をフルコーラスで届ける。FM802が毎年春に行っているキャンペーンのために制作された過去の4曲から物語が作られた。
おなじみのDJによる朗読が、過度に演じることなく物語を引き立て、聞き手を引き込む。個々の短編が終盤で一つに結ばれる構成も心地よい。エンターテインメントでありながら時を忘れさせる番組として好評を得た。 -
優秀

しあわせの音がするお好み焼き
南海放送
ディレクター 寺尾 隆、プロデューサー 松下和明、
ナレーター 松友杏樹愛媛県今治市にあるお好み焼き店を20年にわたり定点観測して制作。店主のミーコちゃんこと、桧垣瑞穂さん(79歳)と近所に住む客たちとの会話を通じた“つながり”を表現した。20年の日々を野良猫の目線から伝える。
長年にわたり地域コミュニティの営みを見つめ続けた制作者の目の付け所と根気強さが光る。店の音や選曲を丁寧に重ね、そこに集う人々の人生をひとつの物語に編み上げた構成が見事。上質な映画を見たような余韻が残る秀作である。 -
優秀

Bランチ
琉球放送
ディレクター 銘苅 強、出演者 嘉 大雅、糸数美樹
通常は土曜日に生放送している番組が、この週は収録となったことで特別企画を実施。「無茶ぶりすごろく」と題し、普段のフリートークで頻出するラジオや報道、スタジオのフロアを巡り、琉球放送の番組出演者や各部署にまつわるマス目の指示に取り組んだ。
制作や技術に携わるスタッフの存在に光を当てた内容のすごろくを考えた制作者の発想が巧みで、次の展開への期待感が自然と高まる。臨機応変さや出演者の声で伝える現場の空気感は、ラジオの魅力や価値を体現している。 -
ラジオ生ワイド
らじ丸にっち!~聴かせて!カセットテープの声~
青森放送
プロデューサー 山本鷹賀春、パーソナリティ 夏目浩光、
運行ディレクター 大野 和、中継ディレクター 岡田有真日曜/11時~15時の放送。2026年5月10日の放送から。ゲストが中学時代にコントを録音したカセットテープを青森放送に送り放送されたことから、お笑いコンビを結成。この話を発端に、各家庭に眠るカセットに残された声を募集し、集まった音源を紹介した。
カセットに残された声や記憶を掘り起こす着眼点が秀逸で、そこに宿る人生や家族の物語に引き込まれる。カセットを持参したいリスナーを駐車場に集め、クラクションで反応を聞く演出など、生ワイド番組ならではの臨場感が賞賛された。 -
優秀

〜JK RADIO〜TOKYO UNITED
J-WAVE
ナビゲーター ジョン・カビラ、プロデューサー 高知尾綾子、
ディレクター 坂本彰範、高橋ナオコ金曜/6時~11時30分の放送。2025年8月15日の放送から。終戦からちょうど80年を迎えた日に、戦後を生き抜いた人々の証言や受け継がれた記憶を通して平和の意味を見つめ直す。戦争を知らない世代へ、その教訓と願いを伝えた。
終戦80年の特別企画として、山手大空襲を経験した泉宏さんらの多様な証言や体験談を丁寧に掘り下げ、平和の尊さと記憶の継承の大切さを力強く伝えた。構成や選曲、ジョン・カビラの語りも秀逸で、戦争を語り継ぐラジオの意義を深く感じさせた秀作。 -
優秀

K-MIX らじコン
静岡エフエム放送
パーソナリティ 久保ひとみ、京太朗、鈴木愛実、
ディレクター・プロデューサー 寺田和史土曜/11時~12時55分の放送。2025年12月20日の放送から。「盆地」をテーマに、基礎知識や構造、国内外の事例を紹介。意外にもリスナーから多数のメールが寄せられ、思わぬ話題も飛び出すなど、生放送ならではの盛り上がりを見せた。
「盆地」というシュールで意外性のあるテーマを、パーソナリティの久保ひとみ、京太朗、鈴木愛実とリスナーが一体となって盛り上げた回。脱線も含めた生放送ならではの掛け合いが楽しく、学びと笑いが両立した構成やスタッフの巧みな演出が評価された。 -
優秀

酒井直斗のドラチカイラジオ
CBCラジオ
パーソナリティ 酒井直斗、プロデューサー 三田地慧太郎、
ディレクター 藤井ゆかり、技術 星飛雄馬「CBCドラゴンズナイター」枠で野球中継のない日に編成している「ドラ魂ワイド」。2026年5月7日の放送から。大須出身のパーソナリティ・酒井直斗の発案で、外からの生放送を実施。地元・大須を舞台に、ゆかりの餃子店を拠点として地域の魅力を掘り下げた。
全編大須の餃子店から生放送という挑戦が新鮮だった。地元への愛情あふれる企画で、地域とのつながりや人情が伝わり、街の魅力を引き出す構成も秀逸。商店街の人々の声のジングルも味わいがあった。酒井直斗とリスナーが共有する高揚感が心地よい放送回。 -
優秀

マエオカテツヤの全開!木曜日
和歌山放送
ディレクター 黒川綾香、パーソナリティ マエオカテツヤ、
倉窪莉沙木曜/13時~16時35分の放送。2026年4月30日の放送から。リスナーから寄せられた不思議な体験談や妖怪にまつわる話を紹介する人気コーナー「トナリの妖怪さん」の拡大版。専門家やオカルトコレクターをゲストに迎え、妖怪が持つ魅力に迫った。
妖怪や不思議な話を軸に、リスナー投稿やゲストの個性的なエピソードなどを織り交ぜ、恐怖とユーモア、知的好奇心が絶妙に融合した。パーソナリティのマエオカテツヤとアシスタントの倉窪莉沙の魅力も光っており、今後も続けてほしいと期待が寄せられた。 -
優秀

まるっと日常ワイド えんまん。
中国放送
プロデューサー・演出・制作 森下朋之、制作 宮﨑夏音、
大橋綾乃、出演 藤田弘之月曜~木曜/14時~17時の放送。2025年8月6日の放送から。被爆80年の節目の日に、広島に残る建物や遺品、慰霊碑にまつわる物語を、ドラマと広島平和記念資料館のリポートとともに紡ぎ出した放送回。声なき声に耳を傾け、平和への願いを伝えた。
被爆の記憶や証言を、史実を交えたドラマと、パーソナリティの藤田弘之と中元綾子のリポートで丁寧に伝えた秀作。戦争と原爆の悲惨さをあらためて考えさせる。 -
優秀

たんぽぽ倶楽部~24年目の大運動会!しゃべって、笑って、スポーツの日~
南日本放送
プロデューサー 豊平有香、ディレクター 立和名梨絵、
パーソナリティ 宮原恵津子、実況 岩﨑弘志月曜~木曜/10時~12時49分の放送。2025年10月13日の放送から。スポーツの日にあわせて公開生放送で「大運動会」を実施。抽選で選ばれた会場の130人とラジオの前のリスナーが紅白に分かれて運動会で競い合い、笑いと温かさに包まれた放送回となった。
公開生放送の大運動会は、会場とリスナーが一体となって熱気に満ち、アナウンサーの実況が臨場感を生む。体育会系と文科系の競技を織り交ぜ、ラジオならではの工夫で魅力的に展開。生放送の強みと長寿番組の人気、パーソナリティの力量が存分に発揮された。 -
テレビ報道
崖縁 政治家かテレビか民主主義か
チューリップテレビ
ディレクター 槇谷茂博、松澤光聡、撮影・編集 柿沢雄二、
プロデューサー 安倍太郎「自民王国」富山で発覚した、衆議院議員・田畑裕明氏の不適切な党員登録問題。選挙中、決定的な音声を入手するも報道を見送った取材班。その背景にあったのは、政治的公平をめぐる重圧と自己規制だった。政治家とメディア、そして民主主義の危うさを問う。
放送を見送った自社の判断を「敗北」と捉え、その葛藤まで含めて可視化した点が秀逸。ジャーナリズムに対する批判の声が高まる中、自己検証を通じて報道のあり方を問い直し、報道の透明性と信頼について深く考えさせられる作品として、高い評価を得た。 -
優秀

CHAOS ~無法地帯の強者と弱者~
福島中央テレビ
語り 大橋聡子、ディレクター 岳野高弘、編集 添田正人、
演出・音効 齋藤 僚2011年3月の福島第一原発事故。未公開映像と関係者証言をもとに、情報の断絶が生んだ混沌と危機対応の実態を検証する。官邸幹部、東電関係者、避難の最前線にいた当事者たちの新たな証言を、分単位で徹底的に突き合わせたことにより浮かび上がったものは。
原発回帰が進む今、福島第一原発事故をあらためて検証した意義は大きい。被災者や関係者の証言を丁寧に掘り起こし、原発災害の教訓と社会の責任を問い続ける姿勢が強く伝わる意欲作である。 -
優秀

テレメンタリーPlus「異才と呼ばれて」
テレビ朝日
制作統括 佐々木毅、プロデューサー 須田光樹、
ディレクター 後藤那穂子、ナレーション 木村多江2014年、不登校や生きづらさを抱える子どもたちに、新たな学びの場をつくろうと始まった「異才発掘プロジェクト」。発達障害があり、空想の世界を描くことに才能を見いだした少年は、その後どんな大人になったのか。12年にわたる成長の軌跡と、ともに選ばれた異才たちの現在を追い、プロジェクトの功罪を考える。
粘り強く丁寧な長期取材を敢行し、プロジェクトの光と影の両面を描き出した力作。単純な成功譚に回収されない構成が評価された。 -
優秀

第40回民教協スペシャル あなたを忘れない~朝鮮からの満州移民~
信越放送
ディレクター 手塚孝典、語り 山根基世、撮影 丸山清寿、
プロデューサー 上條剛正日本に祖国を奪われ、戦時動員のなかで満州へ渡り、戦後は中国の少数民族として生きた朝鮮からの満州移民。その歴史を記録し続ける人々を追った。国家と民族のはざまで翻弄された人たちの人生から、侵略と植民地支配の実像に迫る。
戦争体験者が減少する中、貴重な証言を丹念に記録したことは意義深い。目を背けてきた歴史と向き合うことの重みを、静かに、そして強烈に突きつける秀作。 -
優秀

NNNドキュメント’25「move your heart 医療機器開発に挑む医師」
読売テレビ放送
ディレクター 丸井雄生、撮影 花ノ木淳志、編集 芦田諒平、
プロデューサー 指宿 文先天性心疾患の子どもたちは、成長に伴い何度も過酷な再手術を強いられてきた。現状を変えようと、自ら医療機器の開発に乗り出した小児心臓血管外科医・根本慎太郎氏の挑戦を追う。命に向き合い続ける1人の医師の信念が、あらゆる人たちの心を動かしていく。
企業の収益構造から外れやすく子ども用の医療機器の開発が進まないという課題に、一石を投じた点が素晴らしい。個人の情熱を描くにとどまらず、医療と企業の関係や社会的課題へと視野を広げた構成が評価された。 -
優秀

キノコ雲の上と下
広島テレビ放送
ディレクター 渡邊洋輔、撮影・編集 日野知行、
プロデューサー 川上陽子、チーフプロデューサー 岡田純一郎広島に原爆を投下したB29「エノラ・ゲイ」の搭乗員に関する資料の存在を知ったことから取材が始まる。元搭乗員は、当時どんな思いで原爆を投下したのか。キノコ雲の上と下、双方の人々が戦後抱え続けた思いを紐解いていく。
被爆者と元搭乗員の人生が交差する過程を捉え、対立や憎しみだけでは語れない戦争の現実を描き出した。貴重な映像や証言を集め、戦争の記憶を継承する広島の放送局としての使命感が強く伝わったとして共感を得た。 -
優秀

干潟になりたい
鹿児島テレビ放送
プロデューサー 四元良隆、ディレクター 前田慎伍、
撮影 西村智仁、ナレーター 甲本雅裕日本人の20人に1人が心の病を抱える時代。精神疾患の当事者が本を作り、社会とのつながりを取り戻そうとする出版社が鹿児島にある。そこに集う人々の言葉と人生から、日本の精神医療の課題と、不寛容でどこか生きにくい現代社会の実像が浮かび上がってくる。
精神疾患を抱える人々を匿名やモザイクの向こう側に置かず、一人の生活者として描いた点が印象的。4年にわたる取材で築いた信頼関係が見て取れる。作り手のメッセージが、見ている側の心に深く刻まれる優れた作品。 -
テレビ教養
聖なる大地 〜被ばく牛と飼い主の15年〜
福島中央テレビ
語り 小野紗由利、ディレクター 井上朔実、
編集 會田知巨、構成 岳野高弘福島第一原子力発電所の事故後、国は原発から半径20㎞圏内の家畜について出荷や移動などを制限し、殺処分の同意を求めた。営農再開の道が見えない中、私財を投じ、帰還困難区域で被ばくした牛の命を守り続けた畜産農家たちの15年を描いた。
牛をとおして命という普遍的なテーマを浮かび上がらせている秀作。死骸の山など何度も目を背けたくなる場面もありのままを映した制作者の気概を感じる。人間が引き起こした事故の責任を誰がどこまで背負うのか。見る側に考え続けることを迫る。 -
優秀

ぼくは、夜間中学3年生~挑戦する生き方~
ワールド・ハイビジョン・チャンネル
プロデューサー 横山直子、及川哲郎、ディレクター 長沢孝至、
語り(出演者) こっちのけんと2024年4月に鳥取県で初めて開校した夜間中学校「県立まなびの森学園」。数年間の引きこもりを経て、17歳で入学した主人公がコミュニケーションに苦手意識を持ちながらも、自らの意思で進路を見据え、学び直しに取り組む姿に密着した。
ほとんど知られていない夜間中学校の現場に入り、その存在を伝えた着眼点が光る。人との関わりに戸惑う主人公が、1年かけて自らの進路を切り開くまでの変化を丁寧に追う。教育は人生のどの時点からも始められると視聴者にも勇気を与える番組となった。 -
優秀

新聞記者・小柳胖の戦争 ~売国奴と呼ばれて~
新潟放送
プロデューサー 吉井一善、構成 菊池 豊、
カメラ 古堀博信、語り 柄本 明戦後、新潟日報社の社長を務めた小柳胖は、太平洋戦争中は記者として戦意高揚の片棒を担いだ。しかし、硫黄島で捕虜となり、他の捕虜から「売国奴」と蔑まれながらも、米軍に協力し宣伝ビラを制作した。尋問調書などから彼のジャーナリズム論に迫る。
取材に基づいた証言や資料を丁寧に積み重ねて、善悪の二択に収まらない一人の生涯を伝え、見る側に判断を委ねる。日米双方のプロパガンダに携わった小柳を通じて、戦争の複雑さが浮き彫りになる作品だと評価された。 -
優秀

メ~テレドキュメント 更生か 贖罪か ~戸惑う刑務官 改革の現在地~
名古屋テレビ放送
プロデューサー 吉川純一、ディレクター 梅谷悠祐、
撮影 筧 明憲、編集 寺田啓二規律の厳しさから「天下の名刑」と呼ばれた名古屋刑務所。現在、刑務作業の代わりに受刑者の年齢や特性などに合わせた作業・指導のユニット処遇を行う。刑務所は罪を償う施設か、更生のための場所か。受刑者と向き合う刑務官たちを1年間にわたり取材した。
刑務官が顔を出し、自身の気持ちや迷いをさらけ出しているところに価値がある。昭和から令和への社会変化という普遍的な問いを内包し、時代を映した番組である。ユニット処遇の意義や効果はどうなのか、今後の継続取材も期待される。 -
優秀

テレメンタリー2026 身の丈以上の復興 ~神戸・東北 被災店主の声~
朝日放送テレビ
プロデューサー 宮沢洋一、ディレクター 西村美智子、
撮影 利満正三、編集 伴藤 優阪神淡路大震災で壊滅的な被害を受けた神戸市長田区は、市の大規模再開発によって高層ビルの街へと生まれ変わった。この事業は被災した商店の店主の生業にどのように影響したのか。店主たちの声をとおして、行政が進めた復興のあり方を問いかける。
再開発の陰で、被災した店主たちが直面した現実をすくい上げた。当事者の声に耳を傾け、復興とは誰のためのものかという本質的な問いを突きつける。行政と個人の間の溝を映し出し、防災の街づくりを考えさせる作品として評価された。 -
優秀

雨のあと~西日本豪雨から8年~
南海放送
プロデューサー・ナレーター 松岡宏忠、ディレクター 藤田歩実、
撮影・編集 安庭慎也、取材 荻山和林2018年7月7日に発生した西日本豪雨。愛媛県西予市野村町はダムの放流による氾濫で5人が亡くなった。避難所で出会った当時小学5年生の少女の家は濁流にのみ込まれた。住民は何を思い、どのように過ごしたか。少女とその家族の約8年間を見つめた。
家を失いながらも笑顔で前へ進む家族の歩みを長い歳月をかけて追った。ダムの放流は天災か人災かという問いも投げかけ、復興の難しさを伝える作品である。 -
優秀

山師 YAMASHI~屋久島 伝説の巨大杉~
南日本放送
プロデューサー・ディレクター 山下浩一郎、撮影 牧 尚聖、
田之畑勇作、音声 田畑星也山師は屋久島で巨木を切る技術を持つ。森と人がともに生きる道を模索した髙田久夫と屋久島一の伐倒師といわれた本田實。いまは亡き二人の山師、そしてその跡を継ぐ者たちを約20年にわたり記録した。取材の中で秘かに語り継がれてきた巨木の存在が明らかに。
山師という職業とその背景の文化や精神性を掘り下げた良質な作品で、番組の長さを感じさせない構成となっている。屋久島の雄大な自然を含めて、後世に伝えるとともに世界にも発信するべき番組だと評価された。 -
テレビバラエティ
秋元康 × AI秋元康 〜AKB48新曲対決〜
日本テレビ放送網
企画・プロデュース 柏原萌人、総合演出・AI監修 大納啓汰、
演出 吉川真一朗、出演者 秋元 康数々のヒット曲を手がけた秋元康と、彼の思考パターンを学習したAI秋元康が、2025年に20周年を迎えたAKB48の新曲制作で対決する実験的番組。作詞だけでなく、メロディや選抜メンバーの選定などもそれぞれが行い、クリエイティブ領域で人間とAIが競う。
どちらがプロデュースした楽曲かを伏せた状態で行われた一般投票は意外な結果となり、興味深い。バラエティ番組におけるAI活用のひとつの方向性を示すとともに、AIによる未来の可能性を視聴者に感じさせたとして高く評価された。 -
優秀

北海道fact「ロバ紀行〜元新聞記者と相棒クサツネの900km〜」
北海道放送
ディレクター・演出 田中未来、プロデューサー・構成 渡辺圭一、
編集 松岡加奈子、撮影 小林一満元新聞記者の高田晃太郎さんが日本海の海洋深層水を煮詰めて作った塩をリヤカーに積み込み、相棒であるロバのクサツネとともに、北海道から900km先の千葉県を目指す行商の旅を追う。
高田さんの人柄のよさが印象的で、クサツネと互いに心が通い合っている姿に心を打たれる。効率性が重視される時代において、予定調和ではない出来事や旅先で出会う人々との交流を楽しむ様子を通じ、「豊かに生きることとは何か」を見つめなおす。 -
優秀

チャンネル4 人生の湯 サードプレイス ~もうひとつの居場所~
テレビ信州
ディレクター・撮影・編集 久和健一郎、語り 平岩 紙、
音効 増子 彰、プロデューサー 田中健次長野県松本市の老舗銭湯「塩井乃湯」に通う人々の12年間を記録したドキュメンタリー。3代目の田中洋子さんが暖簾を守る銭湯を舞台に、家でも職場でもない「サードプレイス」で交わされる常連客の日常や交流を描く。
コロナ禍や物価高、インバウンド客の増加と変化する時代とともに、老化や病気、死によって銭湯から離れていく高齢者の現実を、長期間にわたる取材によって丁寧に映し出している。社会とのつながりが実感できる場所の意味や価値を問う。 -
優秀

さよならビデオ PART2
東海テレビ放送
企画・プロデューサー 後藤慎介、総合演出 八津川真帆
再生機器の減少や経年劣化などによって見られなくなりつつある家庭用ビデオテープを救出し、眠っていた思い出の時間を再生するハートフルバラエティ番組の第2弾。持ち主の忘れていた記憶を呼び起こし、ビデオを通じた人間ドラマを描く。
家庭で再生できなくなったビデオテープに着目した発想がすばらしく、再生された映像を見た家族の会話や笑顔が、視聴者を自然とあたたかい気持ちにさせる良質な番組として評価された。配信期間は終了しました
配信期間 : 2026/09/18~2026/10/02 -
優秀

変態植物倶楽部 列島縦断!ひょうろくの未確認変態は何処に
テレビ大阪
企画・プロデューサー 石田雄作、プロデューサー 石川竜輝、
演出 菅井祐介、コンテンツプロデューサー 大西由起珍奇で奇怪な植物を、敬意とユーモアを込めて「変態植物」と呼び、美しさと偏愛の世界に誘う番組。芸人のひょうろくさんが兵庫県にある伝説的植物店「花宇宙」を訪れ、世界中から集められた希少植物に圧倒されながらも、次第にその世界に引き込まれていく。
笑いと驚きを交えながら、ひょうろくさん自身が“変態”に近づいていく様子を見せることにより、視聴者が自然と未知の世界に入り込んでいける構成が秀逸。好きなものを突きつめる人の情熱やエネルギーを感じさせる。 -
優秀

もぎたてテレビ 35周年SP 青春ばあちゃん!
南海放送
チーフプロデューサー 荻山雄一、ディレクター 清家 陸、
寺尾 隆、楠目厚人35周年を迎えた情報番組のスペシャル版。生涯現役を貫く3組のおばあちゃんの日常に密着して、彼女たちの仕事や暮らし、働くことへの思いを描き、前向きに生きるためのヒントを探る。
年齢を重ねても自分らしく人生を楽しみ、挑戦し続けるおばあちゃんたちの姿は多くの高齢者を勇気づけるとともに、「青春」の本質を強く映し出しているとして評価された。 -
優秀

地元検証バラエティ 福岡くん。 平尾台の地下空間にある”幻の滝”
福岡放送
ディレクター 廣田翔真、プロデューサー・演出 羽田野雅裕、
チーフプロデューサー 高橋航太福岡県のあんなことやこんなことを、根掘り葉掘り調べまくるバラエティ。今回は北九州市の平尾台の地下に広がる鍾乳洞の奥深くにあるという「幻の滝」を目指し、レジェンド探検家・浦田健作さんの案内で番組史上最も過酷なロケに挑む。
カメラが入ったことのない危険な場所へ踏み込む映像にワクワクさせられる。危険をものともせず進む浦田さんのキャラクターとテンポよく見せる演出が相まって、視聴者をひきつける良質な番組に仕上がっている。 -
テレビドラマ
銀河の一票
関西テレビ放送
演出 松本佳奈、音楽 坂東祐大、脚本 蛭田直美、
プロデュース 佐野亜裕美、制作プロデュース 植木さくら政権与党の幹事長である父の不正を追い、秘書の職も家も失った星野茉莉は、政治素人のスナックのママ・月岡あかりと出会い、彼女を都知事候補に擁立する。知名度も組織力も資金もないチームで巨大与党の本命候補に挑む選挙戦の50日間を描いた。
投票率向上を掲げた企画意図や、今生きている時代そのものに向き合う姿勢が高く評価された。単に社会的なメッセージを伝えるだけにとどまらず、ドラマとしての面白さと両立させた点が称賛された。 -
優秀

再会~Silent Truth~
テレビ朝日
主演 竹内涼真、脚本 橋部敦子、
エグゼクティブプロデューサー 内山聖子、
プロデューサー 峰島あゆみ、監督 深川栄洋23年前、小学6年生の飛奈淳一は同級生3人と、銀行強盗事件直後に拾った拳銃を桜の木の下に埋めた。刑事となった現在、初恋の相手・岩本万季子と再会するが、彼女は殺人事件の容疑者。凶器はあの日埋めた拳銃だった。4人の過去と嘘、思いが浮かび上がる。
登場人物の心情を細やかに描き、詩情と深みのある人間ドラマとして成立させた点が評価された。幼馴染4人を演じる俳優陣や変わりものの刑事を演じた江口のりこの演技、細部まで行き届いた演出も支持された。 -
優秀

北方謙三 水滸伝
WOWOW
エグゼクティブプロデューサー 西 憲彦、
プロデューサー 大原康明、脚本 藤沢文翁、
監督 若松節朗、主演 織田裕二12世紀、北宋末期。官僚や軍の腐敗が広がる中、下級役人の宋江は民の苦しみに憤りを抱き、世直しの書である『替天行道』を書き、世の中を変えるため同志を集める決意を固める。義賊として活動する晁蓋らと出会い、国家に抗う反逆の戦いが動き出す。
壮大なスケールの物語を、撮影、照明、美術、衣装、ロケーションにまで気を配った映像表現でまとめ上げた点が評価された。単純な勧善懲悪にとどめず、反逆する側と国を立て直そうとする側の双方を描いた構成も評価された。 -
優秀

パレード界隈
CBCテレビ
出演 浅利陽介、演出 森本晶一、脚本 神谷圭介、
プロデューサー 竹森昌弘、企画・プロデュース 平岩莉央偶然あるいは必然的に居合わせた2人組にフォーカスを当て、平凡な一場面を会話劇として描く、1話わずか3.5分の全8話から成るオムニバス作品。各話が独立しながらも、「パレード」という軸をとおして登場人物や些細な雑談がリンクする構造となっている。
あえて答えを出し切らず、見る人の想像に結論を委ねるという着眼点や、エンターテインメントと文学性が共存した脚本の強さ、間を活かした演技・演出が評価された。 -
優秀

こちら予備自衛英雄補?!
中京テレビ放送
主演 菊池風磨、原作・脚本・監督 加藤浩次、脚本 左子光晴、
チーフプロデューサー 栗田美和、
制作プロデューサー 加藤幸二郎嘘をつくと30センチ浮く主人公・ナガレをはじめ、“しょぼい能力”を持った老若男女7人が防衛省に極秘招集され、それぞれのコンプレックスを抱えながらも地球の危機に立ち向かう。
ヒーローものを日本を舞台に落とし込んだシチュエーションと、深夜枠ならではの自由度やコメディタッチを、安っぽさを感じさせずに仕上げた点が評価された。確かな演技力を持つ俳優陣を集め、単なるコントではなく喜劇を作ろうとする姿勢も支持された。 -
優秀

変態植物倶楽部
テレビ大阪
企画・プロデューサー 石田雄作、脚本・監督 菅井祐介、
プロデューサー 石川竜輝、永岩祐介、主演 一ノ瀬ワタル珍奇植物を偏愛する主人公・副島の日常を描く。植物で埋め尽くされたワンルームを舞台に、植物との対話や育成を通じて、理解されにくいものを愛してしまう感情を描く。
「好きなものに夢中になる」という普遍的なテーマを、珍奇植物への偏愛を通じて描いた点が評価された。演者の個性を活かした演技、実際の植物愛好家の自宅を用いたロケーションによるリアリティ、短編ならではの一点突破の表現が評価された。 -
優秀

時代劇ドラマ「はぐれ鴉」
テレビ大分
原作 赤神 諒、脚本 松下隆一、監督 山下智彦、
プロデューサー 藤田早織、安藤和久寛文6年、豊後竹田藩。山田次郎丸は、叔父・玉田巧佐衛門に父ら一族郎党を殺され、唯一生き延びて江戸へ逃れる。14年後、山川才次郎と名を変え、故郷へ戻った彼の目的は、藩の城代となった巧佐衛門への復讐だったが、事件に隠された真実へと近づいていく。
地域にゆかりの原作に加え、地元の歴史的建造物や自然景観を活かしたロケーションなど、ローカル局ならではの良さもありながら、その枠に収まらない本格的な時代劇であることが評価された。 -
CM部門
※各作品のタイトルは、「広告主名(非商業スポットは省略) 商品名/作品名(秒数)」の形で掲載
ラジオCM第1種(20秒以内)
最優秀
東北ネヂ製造 企業CM/ネヂA 篇(20秒)
エフエム仙台
コピーライティング・制作 樋場太一、ナレーション スーパーワタナベイビー(フリーランス)
「ダメになった」「つぶれた」「なめた」といった表現への不満をネヂ自身が語る。「バカになった」という表現に対しては、自分を「バカにした」相手から言われることの理不尽さを訴えた後、ナレーターが「あなたとネヂに良い関係を」との言葉で締めくくる。ネヂを擬人化した語りと個性的な声はネヂの人格を自然に感じさせる。言葉の使われ方に着目した構成も見事で、これらの言葉に共通するものは何か、と考えさせる仕掛けが聴き手の関心を引く。その流れの中で企業価値や商品訴求を無理なく織り込んだ点が卓越している。

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優秀

湖池屋 カラムーチョ/砂漠 篇(20秒)
文化放送
プロデューサー 佐藤寿夫、ディレクター 南 理子、ミキサー 上原裕司、アカウントプランナー 松本幸奈
砂漠を歩く男性が水を求める中、外国人から「カラムーチョ、アルヨ!!」と勧められ、抵抗しながらも思わず口にしてしまう。どんな状況でもつい手が伸びてしまう商品の魅力を描いた作品である。カラムーチョが最も必要とされない状況を設定する発想が秀逸で、巧みな演技と効果音は情景や味わいまで想起させる。多くの人に親しまれてきたロングセラー商品ならではの強みを生かした企画として評価された。
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優秀

HAL東京 HAL東京ミュージック学科/雨の音(20秒)
エフエム東京
プロデューサー 荻原 努、ディレクター 中村由美、コピー 上運天佳太(HAL東京)、
録音技術 越川博雅(サウンズネクスト)曇ってきた空を見て遊びに行けないと嘆く男性に、もう一人の男性がアルミホイルの上に塩を振る。その音を雨の音だと勘違いさせる仕掛けを通じて「音で遊ぼう。HAL東京ミュージック学科。」と締めくくることで、音表現の魅力や学科で得られる学びを訴求する。学生が考案したコピーを核に、実践的な制作過程が作品に反映されており、音の持つ表現力と楽しさを効果的に伝える、優れたマーケティングコミュニケーションである。
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優秀

ホープクリーニング富山 企業CM/黄色いハンカチ 篇(20秒)
北日本放送
コピーライター 髙木 守(電通)、プロデューサー 柴田明夫、ディレクター 佐伯和歌子(KNB*E)、
録音・編集 本田将人(サウンドブック)男性が「落ちましたよ、黄色いハンカチ。」と女性に告げるも、女性は「白なんです、これ。」と否定する。黄ばんだハンカチの色を巡るすれ違いの会話の末、「クリーニングなら、ホワイト急便」のナレーションが入り、クリーニングの必要性を訴求する。男女のかみ合わないやり取りと色に対する認識のずれを音声だけで成立させた構成が巧みだ。映像を伴わないからこそ、聴き手ごとに異なる黄色を想起させる仕掛けも作品の魅力を高めている。
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優秀

協和薬品 宴ざんまい/飲み会のお誘い 篇(20秒)
北日本放送
コピーライター 北村真紀(一般応募)、プロデューサー 柴田明夫、ディレクター 佐伯和歌子(KNB*E)、
録音・編集 本田将人(サウンドブック)気になる女性を飲みに誘った男性は、女子会や交流会、同窓会などの予定を次々と挙げられたことで断られると思い込む。しかし女性は「その翌日なら大丈夫!」と応じ、飲み会ざんまいな一面をのぞかせる。会話の意外な展開と軽快なオチを通じて、飲み会のお助けサプリメントである商品名「宴ざんまい」の存在感を際立たせる構成。20秒の中でドラマ性を感じさせる構成が光り、起承転結が簡潔にまとまった完成度の高い作品である。
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優秀

ジェイエア 企業CM/「空を聞いたかい」 篇(20秒)
朝日放送ラジオ
プロデューサー 野本友恵、アシスタントプロデューサー 村上正道(フリー)、
プランナー・コピー・ディレクター・キャスティング 森田一成(ビッグフェイス)、
音楽・キャスティング 東 竜太(ビッグフェイス)「ドレミファソラシド」の「ソラ」部分を無音にしたフレーズを繰り返した後、「ソラを欲したあなたに。」というナレーションから飛行機の音とともに「さぁ行こう、空へ!」と空旅の魅力を訴求する。音階の「ソラ」と「空」を重ねた表現が効果的で、無音部分の音を聴き手に委ね、その答えとして“空”を示す構成が巧みである。音に依存する媒体のCMでありながら、あえて無音を設けた演出が斬新で、テクニカルな作品に仕上がっている。
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優秀

オオスキ現場市場 工業用品ネットショップ「現場市場」/「近くにないから」 篇(20秒)
エフエム熊本
プロデューサー 上田 亨、ディレクター 松下和浩(モノクロ)、MAミキサー 日田涼子(モノクロ)、
コピーライター 中山 清(フリー)女性が「サグラダファミリアって出来るのに百年以上もかかってるんだって何でだろう?」と尋ねると、もう一人の女性が「近くに現場市場がないからじゃない?」と答える。サグラダファミリアというタイムリーな話題を入り口に、自由でユーモラスな会話で展開する流れが印象的。世界遺産という遠い存在から身近な商品へと自然に着地させる構成が鮮やかで、キャッチコピーへのつなげ方がスムーズである。
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ラジオCM第2種(21秒以上)
最優秀
自社媒体PRスポット/音だから伝わる熱がある(60秒)
北海道放送
プロデューサー 原島 崇、エディター 玉川和典、ナレーター 川畑恒一
北海道放送が23年目を迎えた日本ハムファイターズ戦のラジオ中継から、大谷翔平選手の登板と万波中正選手による劇的な同点本塁打という、近年スタジアムが盛り上がった二つの場面を切り取って構成。実際の実況音声とスタジアムの歓声を用いて “音だから伝わる熱”を真正面から描いた点が高く評価された。何が起きているのかを言葉だけで的確に伝える実況の力量と、長年の中継で培われた経験の蓄積が凝縮されている。過度な演出に頼らず、音声メディアならではの表現力と可能性を力強く示した構成が秀逸である。

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優秀

自社媒体PRスポット/証言(80秒)
秋田放送
ディレクター 石川 岳、アナウンサー 田村 修
秋田県で実際にクマに襲われた県民たちの“証言”を通じて、住宅地や身近な場所で発生するクマ被害の実態を伝えるとともに、クマの出没情報を確認できる「ABSあきたアプリ」の活用を訴求する。被害者本人らの生々しい語りと、実際に流れている広報車のアナウンスが高いリアリティを生み、クマ出没の深刻さを強く印象づけている。具体的な防御策を分かりやすく示している点も説得力がある。
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優秀

なめがたしおさい農業協同組合 紅優甘/「食リポ講座」 篇(80秒)
ニッポン放送
プロデューサー 近藤寿孝、高橋晶子、プランナー・コピーライター 佐藤延夫(トビラ)、
ディレクター 飯野奈々(ミックスゾーン)食リポで繰り返される定型表現を題材に、その曖昧さや矛盾を冷静なツッコミで指摘する「食リポ講座」として展開。様々な表現を検証したあと、茨城県のブランドさつまいも「紅優甘」の食リポでは、アナウンサーが言葉を失うほどの甘さであることを沈黙によって表現する。ありがちなオチながらも、定番の表現を多角的に掘り下げた構成が巧みで、ユーモアあふれる完成度の高いシナリオによって、商品の特徴を効果的に訴求している。
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優秀

自社媒体PRスポット/ラジオにしかできないことがある(90秒)
J-WAVE
プロデューサー 大谷恭代、コピーライター・ディレクター 佐藤延夫(トビラ)、ミキサー 藤田ルリ子(大日)、
ナレーター 榊原優希(81プロデュース)難しい言葉・数字の羅列など音では伝わりにくい表現を男性の声で示す一方で、音楽と言葉の織り成す心地よさや、想像力をかきたてるラジオの魅力を女性の声で説明する。終盤には、実はすべての声を一人で演じていることを明かす構成を通じて、ラジオならではの表現と奥行きを描く。品位と完成度の高い構成に加え、終盤の仕掛けも鮮やかであり、ラジオの価値とJ-WAVEの存在感を改めて印象づけた。
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優秀

カクヤス 企業CM/「機密事項」 篇(120秒)
朝日放送ラジオ
プロデューサー 野本友恵、アシスタントプロデューサー 村上正道(フリー)、
プランナー・コピー・ディレクター・キャスティング 森田一成(ビッグフェイス)、
音楽・キャスティング 東 竜太(ビッグフェイス)居酒屋で機密性の高い仕事の話をする先輩と後輩の会話を描く。情報漏洩を避けようとイニシャルトークを試みるも、次第に実名が漏れ始め、その限界が浮き彫りに。安心して話せる家飲みへの切り替えを提案し、カクヤスの宅配サービスを象徴的に訴求する。内緒話を立ち聞きしているような臨場感と、120秒という長尺を活かしたテンポの良い展開が印象的で、サービスの利便性を自然に伝えている。
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優秀

中央軒 長崎皿うどん/「SDGs」 篇(60秒)
朝日放送ラジオ
プロデューサー 野本友恵、アシスタントプロデューサー 村上正道(フリー)、
プランナー・コピー・ディレクター・キャスティング 森田一成(ビッグフェイス)、
音楽・キャスティング 東 竜太(ビッグフェイス)「SDGs」の頭文字を使って「皿うどん」「大好き」などと掛け合いを展開しながら、言葉遊びの限界をユーモラスに描く。終盤では、SDGsを意識して「持続可能な美味しい」商品をいつまでも届けたいという企業の姿勢を伝えている。広く浸透したSDGsというテーマをユーモラスに活用し、親しみやすい表現へと昇華させている。反復を重ねながらも最後まで一貫した世界観を貫く姿勢は、中央軒らしい個性が感じられる。
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優秀

公共キャンペーン・スポット/金のヘルメット 銀のヘルメット(60秒)
エフエム愛媛
企画・コピーライト 中岡 希、ディレクター・録音・編集 津島真吾、
ナレーション(落とした人) 岩渕敏司(フリー)、ナレーション(女神) 渡部志織(フリー)イソップ寓話「金の斧、銀の斧」をモチーフとし、自転車運転中に事故にあった男性に対し、女神が「あなたが落としたものは、金のヘルメットですか?」と問いかける展開。しかし、ヘルメット未着用だった男性が本当に落としたものは命であることが明かされる。前半の穏やかな世界観と後半の緊張感とのコントラストが鮮明で、交通安全への意識向上と注意喚起を促す強いメッセージ性が評価された。
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技術部門
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優秀

AI音声プラットフォーム音六AIの開発と現場推進
TBSテレビ
研究・開発担当者 大西陽一、小宮千佳
タイムコード連動による映像の時間尺に合わせた生成や高度なアクセント制御、完パケ音声ファイル出力など、既存のソフトでは対応できなかった制作現場目線の音声制御技術と高度な翻訳機能を備えた共通プラットフォームを社内で開発・実用化した。
これにより、番組制作現場におけるナレーション業務等の大幅な効率化を実現し、コンテンツ展開の多角化とテレビ制作技術の高度化に貢献した。 -
優秀

放送品質を支える校閲ノウハウを製品化 コンテンツチェッカー「TBS LUPE」の開発
TBSテレビ
研究・開発担当者 塩寺太一郎、中本聖也
番組演出に多用されるCGやフリップの正確性を期するため、長年にわたり蓄積された誤字データベースと生成AIを組み合わせ、プロンプト不要で多忙な制作現場でも継続使用できるコンテンツチェッカーを社内で開発・実用化した。
これにより、時間や場所を問わずに高精度の校閲が可能となり、時間的・人的負担を大幅に削減し、テレビ制作環境の効率化と放送品質の向上に貢献した。 -
優秀

ミラノ五輪におけるオールクラウドプロダクションの実現とバーチャルデータ最適化システムの開発
フジテレビジョン
研究・開発担当者 福岡優紀、河井宏允、関口貴久、米田 航
クラウドプロダクションにおける最適な構成の検討、遅延などの技術的課題解決に向けた各種ソフトウェアの継続検証とメーカーへの働きかけ、バーチャルデータ最適化システムの内製により、ミラノ五輪中継の自社制作部分において全日程クラウド制作を実現した。
これにより、回線費や設営費、労務時間を大幅に削減しながら制作品質の維持・向上を図り、海外中継の新たなモデルを確立して、テレビ制作技術の高度化に貢献した。 -
優秀

FPU高度化~干渉波除去による同一チャネル伝送とIP化~
MBS
研究・開発担当者 柴山武英、岩下功志、奥川 遼
地上波テレビの高度化に向けて開発されたLDM(Layered Division Multiplexing)技術をFPUに応用して干渉波を除去することで、既存規格と互換性を保ちながら、同一チャネルで双方向伝送や多段伝送が可能なFPUシステムを開発・実用化した。
これにより、限られた周波数の有効利用を実現するとともに、IP伝送への活用の道を拓き、テレビ制作技術の高度化に貢献した。 -
優秀

言語の壁を越える「命を守る災害報道」のためのリアルタイム多言語字幕システム 〜 マルチモーダルAIとHuman-in-the-Loopを融合したインバウンド防災インフラの構築 〜
読売テレビ放送
研究・開発担当者 福岡一輝
映像メディアへの多言語表示ニーズを満たすため、音声認識に加えて映像からの状況把握など独自の多段処理により高精度な翻訳を実現して、災害報道のサイマル生配信映像にリアルタイム英語字幕を自動付与するAIシステムを自社で開発した。
これにより、英語に限らず多言語配信を効率的に実現する体制を確立し、放送コンテンツの価値を高めつつ災害時の社会的課題を解決し、放送事業の発展に貢献した。 -
優秀

生成AIを活用した統合報道支援システム「報道革命」の開発と実用化
あいテレビ
研究・開発担当者 島本拓実、村上凌一
ローカル報道現場における構造的な課題を解決するため、生成AIを報道実務向けに制御・構造化し、報道資料の集約・解析や通知・読みあげ、校閲・修正案提示などの機能を一体化した、報道記者の判断を補助する統合型報道支援システムを開発・実用化した。
これにより、報道現場での情報共有と効率化を推進し、校閲・原稿修正の作業負担を軽減するなど、ローカル報道業務の効率化と品質向上に貢献した。 -
技術奨励賞

ローカル局の挑戦!“ちょうどいい”番組オンライン納品システム開発
札幌テレビ放送
研究・開発担当者 星野 隆
他システムの改修に踏み込まず、現場目線の便利機能も実装したオンライン納品システムを低コストで内製し、素材納品から送出までの効率化を実現した。
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特別表彰部門
青少年向け番組
SBCスペシャル 約束~戸隠分校そば部の1年~
信越放送
プロデューサー 清水秀行、宮下 滋、ディレクター 橋詰ゆな、
撮影・編集 湯本貴哉長野吉田高校戸隠分校はさまざまな事情がある生徒も集まる小さな定時制高校である。この学校の「そば部」は高校生の全国大会で上位入賞を重ねており、部員たちは地元の職人にも教わりながら、毎日のようにそば打ちに励んでいる。番組はそば部の2人の“成長”に焦点を当てる。通っていた高校を友人間のトラブルで中退し、1年生から戸隠分校に入り直したそば部の部長。悩みを抱えながらも部を盛り立て、全国大会に向けてひたむきに努力する姿を追う。また、場面緘黙という不安症で、いつもと違う環境では声を出せない部員は、部の仲間と話す練習を少しずつ行い、卒業を前に全校生徒の前で「自分の声」で作文を発表するという大きな決断をする。
部顧問の丸山先生の厳しくも暖かい部員に対する眼差しや、クラスメートや地域社会とのかかわりを丹念に拾い上げ、部員がそれぞれ成長していく過程を描いている。さまざまなことに悩んでいる若者にこそ見てほしい番組である。 -
優秀

スイッチ!サタデー特別編「とよねの花」
東海テレビ放送
プロデューサー 竹内一喜、ディレクター 神谷英政、
編集 杉原悠人愛知県北東部の奥三河地方に位置する豊根村は県内で一番小さな村である。県内全54市町村が参加する「愛知駅伝」で15大会連続最下位となった豊根村が、名城大学女子駅伝部の米田勝朗監督の協力を得て、最下位脱出計画をスタートさせる。村で生まれ育った中学生の伊藤日向子さん、都会から村に移住してきた小早川武史さん、村の未来を思う大学生の清川羽菜さんの3人に焦点を当て、彼らにとってふるさとはどんな場所なのか、どんな想いで愛知駅伝に挑むのかに迫っていく。
若い世代が持つ地域への愛着や、自分なりの目標に向かって挑戦する姿を自然体で描き出すことに成功しており、視聴者、特に若者の共感が得られる番組となっている。 -
優秀

ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく -ミラノへの11年-
関西テレビ放送
ディレクター 縄田丈典、プロデューサー 宮田輝美、
撮影 井口桂吾、編集 室山健司伊藤樹さんは8歳の時、母親が運転する車でアイスホッケーの練習に向かう途中、交通事故で脊髄を損傷し、車いすでの生活を余儀なくされた。そんな中、9歳のときパラアイスホッケーに出会い、「パラリンピックに出場する」という夢ができた。日本のエースとなった樹さんは高校卒業後、母の元を離れ単身でアメリカのチームに移籍。異国の地で一人修行する道を選んだ。そしてパラリンピックの出場権をかけた大会に臨む。9歳から20歳までの11年間を見つめ、夢を叶えるまでの軌跡を描く。
目標に向けて自分自身と真摯に向き合い、挑戦を続ける姿は、青少年自身が何かに挑んだり、自立について考える絶好の機会を与えてくれる。 -
優秀

高校生のじかん特別編 学校が無くなった日
九州朝日放送
プロデューサー 山田利宣、石橋基弘、
ディレクター 佐々木努、出演者 長岡大雅2026年3月、多くの人に惜しまれながら閉校した三井中央高校。久留米市をはじめとする複数の自治体が運営してきた、歴史ある組合立の女子高校である。閉校が決定してもあえてこの学校を選んだ、最後の卒業生85名と先生たちが過ごした「最後の3カ月間」を追った。それぞれの三井中央高校に対する想いを紡ぎながら、二度と戻らないかけがえのない高校生活を記録した。3月1日の卒業式・閉校式。最後まで笑顔と涙で満ちていた「学校が無くなる日」を通して、生徒と先生の「緊密で温かい絆」を描く。
生徒たちが閉校を“喪失”だけでなく、学校生活を最後まで大切にしようと前向きに捉えている点がユニークで、視聴者自身も生徒になったような気分にさせてくれる。 -
優秀

どーんと鹿児島 特攻と鹿児島
南日本放送
ディレクター 下山 倫、プロデューサー 納 克也、
ナレーション 植田美千代、編集 男原健太爆弾を積んだ戦闘機で敵艦に体当たりする特攻作戦。太平洋戦争では3,882人が戦死、その6割以上は鹿児島から出撃した。彼らは何のために、何を守るために死んでいったのか。鹿屋基地から出撃した99歳の元特攻隊員は、目的地へ向かう途中、天候不良で作戦が中止となり生き残った。93歳の男性は、19歳の兄を特攻で亡くした。彼らの生の声を通して、忘れてはならない戦争の記憶を伝える。さらに、黒島に山村留学中の中学生が地元の年配者の体験に耳を傾け、戦争の記憶を受け継いでいこうとする活動も取り上げる。
平和の尊さがあらためて問われている現在、戦争を知らない世代が平和について考えるきっかけをもたらしてくれる、青少年に見てもらいたい番組である。 -
放送と公共性
スポーツを“手で観る”―手話実況が生み出した「みんなでワクワクするテレビ」―
岡山放送
実施責任者 篠田吉央
30年以上にわたる手話放送の実績を基盤に、日本初のスポーツ中継における手話実況を実現。ろう者が競技の展開を感じ取り、リアルタイムでスポーツ観戦に参加できる環境を創出している。放送が持つ「同時に楽しむ価値」をさらに広げ、障がいの有無を超えて同じ感動を共有できる放送に尽力している。
同じ瞬間の感動や興奮を分かち合い、誰もが一緒に楽しめる放送を実現した意義は大きい。手話実況を情報保障にとどめず、ろう者が放送の担い手として主体的に参画する新たな放送の可能性を示すとともに、発信者の育成や持続可能な仕組みづくりに取り組んでいることが高く評価された。 -
優秀

アイヌと戦争に関する一連の報道
北海道放送
実施責任者 磯貝 拓
資料や公的記録がほとんど残されていないアイヌと戦争の歴史を、遺族への取材やライブラリーに眠る証言によって掘り起こした。一連の報道は、20年途絶えていた沖縄での慰霊・交流の機運を高め、その再開や議会での議論にもつながり、歴史の継承と平和への理解を深める契機を生み出した。
戦争に動員されたアイヌ兵の足跡をたどるとともに、公的記録に残されなかった当事者の声を掘り起こし、地域メディアのアーカイブが社会の記憶を支える重要な役割を果たしていることを示した。差別や同化を強いられ戦争に組み込まれた人々の歴史を描き、被害者と加害者の二項対立を超え、近代日本や植民地主義への問題提起が高く評価された。 -
優秀

WEBドキュメンタリーシリーズ『灯りのようなものが、たしかに』における対話型メディア実践と公共的対話創出への挑戦
北海道文化放送
実施責任者 後藤一也
SNS時代に深まる社会の分断や偏見に向き合い、出所者と彼らを受け入れた雇用者との関係をWEBドキュメンタリーとして描いた。善悪では語れない現実の多様性を示すとともに、上映後対話や教育実践、司法機関との連携、ニュース報道を往還させながら、地域社会に公共的対話の場を創出することを目指した。
加害当事者への取材を通じて、苦悩を抱えながら生きる人々の姿に迫り、善悪の単純な枠組みでは捉えられない人間の複雑な実相が描き出されている。言葉だけでは伝えきれない感情や葛藤を映し出す映像表現に加え、放送と対話の場を結びつけながら、社会に問いを投げかけ続ける取り組みが高く評価された。 -
優秀

復興の名の下で ~神戸・長田 震災復興再開発 被災店主の声とビルの街の記録~
朝日放送テレビ
実施責任者 西村美智子
阪神・淡路大震災後の神戸・長田地区で進められた大規模再開発の実態を長期にわたり取材。被災店主が抱える経営難や負担など、復興災害とも呼ばれる課題を伝え続けるとともに、店主や専門家による問題提起や改善に向けた活動を継続的に報道し、被災者にとって真の復興とは何かを社会に問い続けている。
復興の成功例とされてきた再開発の陰で、声を上げられずにきた被災者の実情を掘り起こし、長年にわたりその実像を追い続けてきた意義は大きい。復興が成し遂げられたという評価と、なお苦境に置かれている被災者の現実との乖離に向き合い、放送や記録を通じて復興の課題や見過ごされてきた声を伝え続ける取り組みが高く評価された。 -
優秀

JR福知山線脱線事故をめぐる被害者と加害企業への継続取材
読売テレビ放送
実施責任者 佐藤翔平
JR福知山線脱線事故から20年以上にわたり、遺族と加害企業への取材を継続した。遺族が悲しみや憤りを抱えながらも企業と向き合い、安全理念の構築に関わる姿を通じて、事故を二度と起こさないために何が必要かを問い続けた。被害者と加害企業の対話や組織風土の変革の重要性を伝え、安全の土台を考える契機を社会に示した。
事故の発生後を伝えるだけでなく、その背景にある問題の芽や構造的課題を掘り下げた意義は大きい。遺族と長年にわたり向き合いながら、被害者と加害者という単純な対立構図に陥ることなく双方の声を丁寧に伝え、人とのつながりを礎に取材を続けてきたことが高く評価された。


審査講評 / 最優秀受賞のことば

被爆80年特別番組 「17歳。~私がヒロシマを伝えるとき~」
中国放送
プロデューサー 中岡秀晃、ディレクター 角 賢直、
出演 甲斐なつき、田村友里
被爆80年を迎えた2025年、被爆者が初めて10万人を下回った。いずれ訪れる、被爆者のいない広島。被爆者の出演なく、記憶を継承していくという新たな試みに、広島の放送局が挑んだ。「平和教育のいま」をテーマに、若い世代への継承について考える。
高校生とアナウンサーの対話を通して、被爆の継承のあり方を捉え直そうとした意欲的な作品。リスナーと同じ目線に立って問題提起をする姿勢が、これからの報道のあるべき姿や、平和教育の可能性を示したとして、高く評価された。
配信中
配信期間 : 2026/09/18~2027/3/31