

番組を通して視聴者・聴取者の方とのつながりを感じるのはどんな時ですか?
街を歩いている時や家族といる時に「見ているよ」「聞いているよ」と声をかけていただくと、番組を見ていらっしゃる方、聞いてくださっている方がこんなにたくさんいるんだと感じますし、長く番組をやっていると、子どもの成長など家族の歴史を伝えていただくこともあります。
最近では、ソーシャルメディアで即時性をもって、お伝えしている内容に反応をいただくこともあり、様々な形で、番組を作っていく中でいただく声によって、成長させていただいていると感じます。
︎視聴者・聴取者の方との交流で改めて気づくことはありますか?
特に生放送の場合は、その日のお天気や季節の話題、その時のニュースなどについてご意見をいただくことがあるので、同じ時間を共有して視聴者や聴取者の方と電波を通じてつながっているんだな、と感じることがたくさんあります。
一つのニュースを取り上げて意見や問いかけを発信すると、視聴者や聴取者の方から「私はこう思います」という意見をいただくことがあります。その意見で私たちも、様々な視点があることに気づかされることがたくさんありますね。そしてそれは、また次に生かされていくんだと思います。
︎視聴者・聴取者の方同士でつながっていると感じる出来事はありますか?
たとえば桜の季節など、視聴者や聴取者の方が地域ごとに状況を伝えてくれたり、朝焼けが素晴らしいと言うと、全国のみなさんが写真をとって一斉に報告してくださったり、呼応するというか、あっという間に伝わっていく感覚はとても嬉しいですね。
番組を発信する際に心がけていることはなんですか?
暮らしの中で疑問を持つことや気づきを大切にしていきたいなと思っています。世代や環境によって状況は変わるので、気づくポイントや共感できるポイントは違うと思うのですが、それぞれの状況での視点や気づきを大事にしていきたいと思っています。
日常のライフスタイルの中で、時間帯によって画面の向こう側の人がどんなことを思っているのか、発信する側にとって、それを理解する想像力がとても大切なことだと思います。朝だったら1日を元気に始められるような、夜だったら1日を振り返ってぐっすりと眠れるような情報を発信できる発信者でありたいと思っています。
︎常に受け手がどうとらえるかを考えて発信している?
発信することと受信することはセットであって一方通行ではないので、受け手側がどのように理解するかも考えなくてはなりません。瞬発力のある情報がインターネットで氾濫しているからこそ、テレビやラジオは自分たちで情報を消化、咀嚼して、自分たちの視座で何を発信するかが大切だと思います。