一般社団法人 日本民間放送連盟

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表彰番組・事績

2019年日本民間放送連盟賞グランプリ・準グランプリ受賞番組

 

ラジオ・グランプリ 

南海放送:緊急放流=逃げろ!~誰が命を奪ったのか~

JPG■放送日時:2019 年5 月31 日(金)18:00 ~ 18:42 

■番組内容:2018 年7 月7 日、西日本豪雨により愛媛県では肱川が氾濫。西予市野村町で5 人、大洲市で3 人が死亡した。住民への取材で、野村ダムが緊急放流をしたために肱川が氾濫したという事実が明らかになる。しかも、西予市が野村地区の住民に避難指示を出したのは、緊急放流のわずか1 時間10 分前であった。

■スタッフ: 松本直幸(プロデューサー)、植田竜一(ディレクター)、百合田彩(取材・リポート)、松岡宏忠(ナレーション)

■審査講評:担当記者が長期にわたって取材を重ねた力作。自然災害時にもっとも頼りになるラジオならではの番組で、防災無線の再現は音声のみだからこそ当時の被災地の状況が伝わってくる。特にここ数年、日本は大規模水害が多いことから、ダムのある地域住民やダム関係者に警鐘を鳴らす番組である。

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ラジオ・準グランプリ

CBCラジオ:マリエのように

JPG■放送日時:2019 年5 月27 日(月)21:00 ~ 21:59 

■番組内容:小崎麻莉絵さんは余命5 年の宣告を受けたものの、療養生活を経て社会復帰を果たした。この体験を契機に、外見では病気・障害とわかりにくいが本当は周囲に援助や配慮を求めている「ヘルプマーク」の普及活動に尽力する小崎さんの前向きな思いを描く。

■スタッフ:森合康行(プロデューサー)、森 理恵子(ディレクター)、太田哲太郎(取材協力)、増田喜昭(語り)

■審査講評: 小崎さんと同じ病で苦しんでいる方も勇気づけられたのではないだろうか。小崎さんを昔から知る書店経営者に語りをお願いしたことで、番組全体が暗くならず、明るく前向きなトーンになっている。ヘルプカードの普及状況等の追加取材に期待したい。

 

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テレビ・グランプリ

北海道テレビ放送:HTB開局50 周年ドラマ チャンネルはそのまま!

jpg■放送日時:2019 年3 月18 日(月)23:20 ~ 0:15 

■番組内容:物語の主人公は北海道ホシテレビ(HHTV)の新人記者・雪丸花子。同期の仲間たちは着実に成長しているが、彼女は失敗ばかり。そんな花子が次から次と起こす騒動に、周囲はいつも振り回されるが、なぜか彼女の周りにはスクープが発生したり、感動がわき上がったりする。そんな彼女の活躍を、「報道」と「営業」の対立や、ライバル局・ひぐまテレビとの情報番組戦争、キー局との緊張関係などを織り交ぜながら、コメディタッチで描いていく。

■スタッフ:福屋 渉(プロデューサー)、嬉野雅道(プロデューサー)、森ハヤシ(脚本)、本広克行(総監督)、藤村忠寿 (演出)ほか

■審査講評:北海道テレビ放送が地域に根差して培ってきた力を結集したドラマ番組で、テレビへの愛と情熱が伝わってくる。地方テレビ局という舞台をわかりやすく紹介しながら、個性的な登場人物がその舞台を彩る。特に芳根京子演じる主人公が数々の困難を創意工夫で乗り越える姿は爽快で、物語に一気に惹き込まれる。娯楽が多様化する中で、テレビドラマならではのワクワク感を思い出させてくれる番組である。

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テレビ・準グランプリ 

福井テレビジョン放送:聖職のゆくえ~働き方改革元年~

JPG■放送日時:2019 年5 月30 日(木)15:50 ~ 16:45 

■番組内容:現在、教員の超過勤務は約80 時間の過労死ラインに達しているが、現実の過労死認定には1971 年制定の「給特法」が立ちはだかる。即時改正を求める現職教員の姿を追って立法の経緯に迫る一方、1 年間にわたり学校現場の実態を取材。そこでは多くの教員が休憩も取らず、残業という感覚もなく、早朝から深夜まで働き続ける姿が浮き彫りとなった。

■スタッフ:横山康浩(プロデューサー)、城戸利仁(プロデューサー)、小川一樹(ディレクター)、斎藤佳典(カメラ・編集)

■審査講評: 学校現場に長期間密着したことで、教員の勤務実態を深くリアルに掘り下げる取材ができており、番組に説得力を持たせている。また、丁寧な取材で「給特法」の立法経緯を明らかにし、問題の核心に迫っている。菅田将暉によるナレーションをはじめとした見せる工夫も圧巻である。社会的にも意義のある番組で、今後の継続取材も期待したい番組である。

 

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 グランプリ候補番組

グランプリ、準グランプリは、ラジオ・テレビ別に番組部門全種目の最優秀とこれに次ぐ優秀1番組の計8番組を対象に選考が行われました。 

  

ラジオ

青森放送:らじ丸スペシャル おひさまのあたる場所

 

JPG■放送日時:2019 年5 月27 日(月)0:30 ~ 1:15

■番組内容:児童養護施設で生活していた子どもたちは、高校卒業、高校中退などを機に施設を出て、自立することが求められる。しかし、退所後にトラブルが起きた時には親がいないため相談する人がいないことがある。そうした子どもたちのため、アフターケア活動に取り組もうとする主婦の松山明絹子さんの姿を描く。

■スタッフ:山本鷹賀春(プロデューサー)、夏目浩光(ディレクター)、小山田文泰(構成)

■出演:松山明絹子

 

 

TBSラジオ:神田松之丞 問わず語りの松之丞

JPG■放送日時:2018 年9 月16 日(日)23:00 ~ 23:30 

■番組内容:いま最もチケットが取れない講談師が語る「生命(いのち)」。初めての子どもが誕生した松之丞。産後、自宅に戻った妻が出血多量で意識を失い倒れてしまう。真っ青になって救急車を呼び、泣きわめく乳飲み子を抱えて右往左往。10 分も経たぬうち玄関の呼び鈴が鳴り、ドアを開けたら……。一本の映画にも匹敵するジェットコースターのような30 分。

■スタッフ:戸波英剛(ディレクター)、持田 徹(AD)、佐藤 研(構成)、重藤 暁(笑い屋)

 

 

横浜エフエム放送:あの小説の中で集まろう

JPG■放送日時:2018 年6 月15 日(金)3:00 ~ 6:00 

■番組内容:地元在住の会社員であり作家でもある燃え殻氏を起用した深夜番組。ツイッターのハッシュタグ「# あの小説」で募集した「あなたのおすすめ小説」を紹介しながら、その小説にまつわるリスナーの思い出や音楽、燃え殻氏が小説の出版で変わったことや取り戻したこと、深夜ラジオへの思いなど夜明けに向かってさまざまな言葉が交わされていく。

■スタッフ:神戸竜太(プロデューサー)、林 久美(ディレクター)

■出演:燃え殻(DJ)、秀島史香(DJ)

 

 

CBCラジオ:つボイノリオの聞けば聞くほど 休日特集 大人だって困っているんだぞ

JPG■放送日時:2019 年5 月6 日(月)9:00 ~ 11:55 

■番組内容:つボイノリオと小高直子アナウンサーがパーソナリティを務め、リスナーから送られてくるお便りをもとにみんなで語り合う番組。今回は「性の先進国」と言われるスウェーデンへ嫁いだ日本人女性や、YouTube で正しい性の知識を発信する大学生にインタビューし、「子どもと性」について考える。

■スタッフ:佐藤陽介(プロデューサー)、加藤正史(構成)、日野靖子(ディレクター)

■出演:つボイノリオ(パーソナリティ)

 

 

中国放送:平成ラヂオバラエティごぜん様さま 4000回記念大感謝祭

JPG■放送日時:2018 年10 月5 日(金)9:00 ~ 14:29

■番組内容:昨年7 月に広島県内全域で甚大な被害を及ぼした西日本豪雨から3 カ月。放送4,000 回を記念した5 時間半にわたる特別番組では、パーソナリティが運転を再開したJR 在来線に乗り、各市町のリスナーと触れ合いながら、戻りつつある日常の風景を中継レポートした。

■スタッフ:手島啓介(プロデューサー)、馬越弘明(ディレクター)、村山太一(ディレクター)、黒元敬太(ディレクター)

 

 

琉球放送:消せない記憶~元学徒兵の苦悩~

JPG■放送日時:2018 年9 月29 日(土)14:00 ~ 15:00

■番組内容:沖縄戦で学徒動員された中学生たちは、法的根拠もないまま「志願」の名目で召集され、軍隊と行動を共にして多くの犠牲者を出した。一方で、生き残った元学徒たちもその後の人生で下ろすことのできない十字架を背負わされることになる。73 年前、14 才で戦場に駆り出された宮平盛彦さんはこれまで語ることができなかった「消せない記憶」に向き合う。

■スタッフ:狩俣倫太郎(制作・構成・取材)、諸見里杉子(ナレーション)

■出演:宮平盛彦

 

 

テレビ

山形放送:第33回民教協スペシャル 想画と綴り方 ~戦争が奪った子どもたちの“心”~

JPG■放送日時:2019 年2 月11 日(月)10:25 ~ 11:20 

■番組内容:昭和初期、山形県では「想画」や「生活綴り方」という、自らの目で社会を見つめ、表現する教育が進められていた。その中心の一人が国分一太郎という青年教師だ。表現への統制が強まる中、国分は治安維持法により検挙される。綴り方教育がなぜ罪になるのか、表現による教育が罪に落とされた時代を掘り起こし、今の日本を見つめ直す。

■スタッフ:伊藤清隆(プロデューサー・チーフディレクター)、奥山 剛(ディレクター)、熊坂太郎(ディレクター)、余 貴美子(ナレーター)

 

山形放送:ぶちかませ!小町~泣き虫相撲っ娘の挑戦~

JPG■放送日時:2019 年5 月25 日(土)15:00 ~ 15:45 

■番組内容:酒田市の小学校5 年生・秋葉小町ちゃん。アマチュア相撲で世界一に輝いた兄に魅せられ、6 歳の頃から相撲を始めた。相撲を通じて心身ともに成長していく小町ちゃんの4 年間を、彼女を相撲道に引き込んだ「男」たちとの出会いと別れとともに見つめた。

■スタッフ:山内正俊(プロデューサー)、佐藤愛未(ディレクター)、齊藤 正(撮影)

 

 

テレビ東京:日曜ビッグバラエティ 日本→欧州20000km !巨大コンテナ船に乗せてもらいました!

JPG■放送日時:2018 年10 月7 日(日)20:50 ~ 22:50 

■番組内容:「アレって何をどこに運んでいるんだろう?」そんな疑問を解決すべく、日本最大級の巨大コンテナ船アドニス号の40 日間に及ぶ航海に密着した。日本の海運を支える海の男達の知られざる仕事の実態や、巨大コンテナ船の内部、乗組員の苦労などが明らかになる。

■スタッフ:越山 進(プロデューサー)、水村由貴子(プロデューサー)、加藤裕之(演出)、古郡武昭(ディレクター)

 

 

信越放送:SBCスペシャル 汐凪の花園~原発の町の片隅で~

JPG■放送日時:2019 年5 月29 日(水)19:00 ~ 20:00 

■番組内容:福島第一原発の事故で避難を余儀なくされた木村紀夫さん。長女と移り住んだ長野県白馬村から毎月、帰還困難区域の大熊町に通い、津波で壊滅した自宅近くの瓦礫の中から次女・汐凪さんの遺骨の一部を見つけた。その周辺に汚染物質の中間貯蔵施設設置を求められて拒んでいる。長女の東京進学を機に大熊町に戻る木村さんの8 年に寄り添った作品。

■スタッフ:上條剛正(プロデューサー)、手塚孝典(ディレクター)、三島さやか(取材・語り)、橋爪忠博(撮影)

 

 

 

名古屋テレビ放送:メ~テレ開局55 周年記念ドラマ 乱反射

JPG■放送日時:2018 年9 月22 日(土)22:15 ~ 0:08 

■番組内容:強風で倒壊した街路樹の下敷きになり、幼い男児が命を落としてしまう。新聞社に勤める主人公は、息子を喪った事故の真相を明らかにするために、自ら犯人探しに乗り出す。しかし、そこで明らかになるのは、本当は悪いことだとわかっているけれど、目をつむってしまうような“小さな罪”の連鎖が、思わぬ結果を招いてしまったという“事実”であった。

■スタッフ:石井裕也(監督)、成瀬活雄(脚本)、石井裕也(脚本)、太田雅人(プロデューサー)

■出演者:妻夫木聡

 

 

山口朝日放送:「回天 二つの心」

JPG■放送日時:2019 年5 月24 日(金)10:00 ~ 10:55

■番組内容:人間魚雷・回天の搭乗員、塚本太郎さんが残した約2 分半の肉声は、前半と後半の内容で大きく異なる内容のメッセージであった。家族や故郷に対する惜別の念と、殉国の精神、肉声を聞いたさまざまな立場の人とともに家族とは何か、戦争とは何かを考える。

■スタッフ:諸岡 亨(プロデューサー)、高橋 賢(ディレクター)、山根基世(ナレーター)、渡辺真衣(音響効果)