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2019年度民放中間決算の概要について
民放連はこのほど、会員社(地上波195社、衛星系12社、計207社)の2019年度中間決算の概況をまとめた。
地上民放195社の売上高は1兆1092億円で前年同期比1.8%減、経常利益は543億円で同24.1%減の減収減益であった。
衛星系は売上高が974億円で同1.2%増、経常利益が98億円で同12.5%減の増収減益となった。
地上波の売上高の内訳をみると、ラジオ放送事業収入が603億円で同0.2%増、テレビ放送事業収入は9063億円で同は2.9%減と、本業の業績はラジオは増収、テレビは減収であった。その他事業収入は地上波全社で同4.9%増と伸びている。
地上波の業態別では、ラ・テ兼営社が売上高2.6%減、経常利益33.9%減、中・短波単営社が売上高1.9%増、経常利益は黒字転換、FM社が売上高0.9%増、経常利益18.8%増、テレビ単営社が売上高1.9%減、経常利益24.2%減であった。テレビ社(ラ・テ兼営社とテレビ単営社の合計)は、東名阪テレビ社が売上高2.3%減、経常利益26.8%減、系列ローカルテレビ社が売上高0.8%減、経常利益19.4%減、独立局が売上高4.9%減、経常利益31.4%減と減収減益であった。
地上波の各社別の損益状況をみると、経常利益は増益72社(前年同期72社)、減益91社(同92社)、損失計上32社(同29社)であった。
【2019年度 地上波中間決算状況】
科 目 業 態 |
売上高 |
経常利益 |
|||
金額(億円) |
増減率(%) |
金額(億円) |
増減率(%) |
||
ラ・テ兼営 |
1,301 |
-2.6 |
42 |
-33.9 |
|
中・短波単営 |
251 |
1.9 |
0 |
(-1)※ |
|
F M |
303 |
0.9 |
14 |
18.8 |
|
テレビ単営 |
9,236 |
-1.9 |
486 |
-24.2 |
|
地上波計 |
11,092 |
-1.8 |
543 |
-24.1 |
|
テレビ内訳 |
(東名阪テレビ) |
7,285 |
-2.3 |
379 |
-26.8 |
(系列ローカルテレビ) |
2,983 |
-0.8 |
139 |
-19.4 |
|
(独立局) |
268 |
-4.9 |
9 |
-31.4 |
※ 経常利益については、黒字転換、損失計上の場合は前年度の金額をカッコ内に億円で表示。