TOKYO DRAMA AWARD
2012
東京ドラマアウォード 2012
連続ドラマ部門
グランプリ

この物語の主人公・家政婦の三田灯は料理・洗濯・掃除といった家事を完璧にこなしますが・・・彼女には一切感情がありません。ある事情で心に深い悲しみを抱き、生きている実感を持っていない為、頼まれた仕事は何でもやってしまいます。常に無表情でミステリアスな家政婦・三田が崩壊寸前の阿須田家に派遣されます。阿須田家は家族としての絆を修復し、また三田自身の人生も再生してゆく物語です。
家政婦・三田灯は、頼まれた仕事は“何でも”完璧に遂行するスーパー家政婦。しかし、彼女は笑ったり、こびたりすることがなく、常に無表情で全く感情が読み取れない。そんな彼女が派遣されたのが、母親を突然の事故で亡くし、家族の心はバラバラ、家の中も荒れ放題の阿須田家だった。三田は、そんな家を見違えるように綺麗に片付ける。ゴキブリが出てくればつかんで窓から捨て、子供が解けないで困っている算数の問題にスラスラと答え、料理も上手な三田。その仕事ぶりに、阿須田家の人々は驚く。しかし、彼女にはひとつ大きな問題が・・・。言われたことはなんでも「・・・承知しました」と実行してしまうのだった。ある日、末っ子で母の死を受け入れられない希衣が「死んでお母さんに会いたい!」という要求に「・・・承知しました」と手をつなぎ川に入っていく。常軌を逸したミタの行動に戸惑う阿須田家の人々だったが、次第に家族の個々が抱える問題が露呈していく・・・。ミタの荒療治により家族の信頼を取り戻していく阿須田家。しかし母親の死は父親・恵一の浮気が原因だった事を知った子供達は家を出て行き、家庭崩壊寸前に!三田を通し母の死にそれぞれがキズを抱えている事を知った父と子供達は、また家族の絆を取り戻していく――。次第に三田を家族の様に慕う阿須田家だったが、彼女はそれを拒絶し「夫と子供を殺した自分が幸せになる資格はない」と告白し、阿須田家を去ろうとする。
阿須田家の人々との交流をきっかけに人間らしい感情を少しずつ表すようになった三田は、最後に笑顔を見せて去っていくのだった。
- 製作著作
- 日本テレビ
- 制作協力
- 5年D組
- 放送期間
- 2011年10月12日~12月21日
- 話数
- 全11話
- チーフプロデュース
- 田中芳樹
- プロデューサー
- 大平太
太田雅晴
- 演出
- 猪股隆一
石尾純
日暮謙
- 脚本
- 遊川和彦
- キャスト
- 松嶋菜々子
長谷川博己
相武紗季
忽那汐里
中川大志
綾部守人
本田望結
佐藤仁美
平泉成
白川由美
優秀賞

世界で活躍する一流ファッションデザイナー・コシノ三姉妹の母親・小篠綾子をモデルとした、ヒロイン・小原糸子の波瀾万丈の一代記。
大正二年、糸子は大阪・岸和田の呉服商の長女として生まれた。ある日、一台のミシンと運命的な出会いを果たした糸子は、父の反対を押し切って女学校を中退し、ミシン修業を積む。そして、20歳のとき、夢にまで見た洋装店を開業する。その後、糸子は仕立て屋の男性とお見合いし結婚するが、夫は戦死し、女手ひとつで娘三人を育てることになる。絵が得意でお嬢さん育ちの長女、だんじり好きで男勝りの次女、そしてスポーツが得意な三女。三姉妹はやがて糸子の後を追うようにファッションの道へと進み、それぞれの才能を開花させていく。ライバルとして切磋琢磨するなかにも、糸子は深い愛情を持って娘たちを見守り続ける。年齢を重ねてもなお、糸子のファッションにかける情熱が衰えることはなかった。
だんじりの街、大阪・岸和田市を舞台に、母と三姉妹が織りなす涙と笑いの子育て奮闘記を描く。
- 製作著作
- NHK大阪放送局
- 放送期間
- 2011年10月3日~2012年3月31日
- 分数x話数
- 15分×151話
- 統括プロデュース
- 城谷厚司
- プロデューサー
- 内田ゆき
- 演出
- 田中健二ほか
- 脚本
- 渡辺あや
- キャスト
- 尾野真千子
小林薫
麻生祐未
夏木マリ
新山千春
川崎亜沙美
安田美沙子
正司照枝
栗山千明
近藤正臣

1968年に放送されたアニメ「妖怪人間べム」。
2011年10月、そんな傑作アニメが43年の時を越え、連続ドラマとしてよみがえりました。
正義の心を持った妖怪人間ベム・ベラ・ベロが、人間のために悪と戦う『闇のヒーロー』の物語。
彼らの願いは「人間になること」。しかし、恐ろしい姿と力ゆえ人間に嫌われてしまう。それでも正義の心を持ち、人間になれる方法を探し求め悪と戦っていく。
「人間の友達が欲しいよ!」
無邪気でまっすぐな子供のベロ。
「人間の暮らしがしたい!」
気性が荒いが、仲間思いのベラ。
「人間になれるのだろうか?」
悲しみの中、心優しく生きるベム。
そんな妖怪人間たちが「はやく人間になりたい」という切なる思いを抱えながら悪と闘う―。
彼らはなぜ妖怪として生まれたのか?
そして、人間になる方法とは?
それがやがて明らかになっていくー。
果たして、彼らが人間になれる日はやってくるのか―?
せつなくて、可笑しくて、ワクワクハラハラの冒険活劇です。
- 製作著作
- 日本テレビ
- 制作協力
- トータルメディアコミュニケーション
アサツー ディ・ケイ
- 放送期間
- 2011年10月22日~12月24日
- 分数x話数
- 63分×第1話、最終話
54分×第2話~第9話
- 原作
- 櫨山裕子
- チーフプロデュース
- 河野英裕
- プロデューサー
- 大倉寛子
原藤一輝
小泉守
狩山俊輔
- 演出
- 佐久間紀佳
浅見真史
- 脚本
- 西田征史
- キャスト
- 亀梨和也
杏
鈴木福
北村一輝
柄本明
石橋杏奈
堀ちえみ
広田レオナ
あがた森

ドラマ史上最も口と性格が悪いが、なぜか憎めない、伝説の凄腕弁護士と、社会正義の使命に燃え、クソ真面目で、融通が利かない、新人弁護士が、市井の人々のために魑魅魍魎な裁判や争い事に挑む法律ドラマ!
ドラマで描かれるのは「裁判で勝つこと(負けること)とはどういうことか?」ということ。誰もが知っているようで、誰もがよく知らない、まさに人生のターニングポイントに直面した時に起こる人間ドラマが舞台となる。
裁判に勝つためなら、依頼人、原告、被告、裁判に関わるすべての人を翻弄することをいとわず、「勝った者が正義」という信念をもとに突き進む主人公。彼の破天荒なやり方に最初は懐疑的で反発する周囲の人間も、次第に自分の思い描いていた「正義」がいかにもろく、危ういものか、“何が正しいか?何が正義か?”を思い知ることとなる。
法廷というステージで、「闘う気持ち」、「あきらめない気持ち」を忘れてしまったすべての人たちに贈る「弁護士ドラマ」史上最も笑える極上のリーガルコメディ!
- 制作著作
- 制作 フジテレビ
制作著作 ㈱共同テレビジョン
- 放送期間
- 2012年4月17日~6月26日
- 分数x話数
- 54分×11話
- 統括プロデュース
- 成河広明(Cx)
加藤達也(Cx)
- プロデューサー
- 稲田秀樹(共同テレビジョン)
- 監督/ 演出
- 石川淳一
城宝秀則
- 脚本
- 古沢良太
- キャスト
- 堺雅人
新垣結衣
生瀬勝久
小池栄子
田口淳之介
矢野聖人
里見浩太朗

僕が中学2年生だった夏、七歳の妹が殺された。犯人は僕の友達だった…。
あれから15年、崩壊してしまった僕の家族。母は弟を連れて出ていき、僕は父親と細々と暮らしていた。そんなある日、一人の女性がやってくる。彼女は加害者の妹だった…。悲しい事件から時を経て、被害者の兄と加害者の妹が出逢うことから被害者家族、加害者家族それぞれの止まっていた時が漸く動き出す。今まで逃げてきた現実と向き合う覚悟を持ちはじめ、“明日への希望”を求めて懸命に生きる家族の姿を描いた心震えるドラマ。
家族とは何か? 父親とは何か?母親とは何か?生きるとは何か?そして…人を愛するとは何か?
シリアスな題材にも関わらず、結末を再生とも思える“希望”に導き、その余韻は清々しい。被害者の兄と加害者の妹の“魂の触れ合い”を縦軸に、双方の家族の心情また加害者の言動までを丁寧に描き、時にはユーモラスに、時には感動的に人間の素晴らしさを伝えるこの作品は、まさに連続ドラマという枠組みにしか出来ないドラマである。
どんなに辛いことがあっても、どんなに悲しいことがあっても、人は生きていかなければならない。明日という日常は必ずやってくるのだから…。
- 製作著作
- 株式会社フジテレビジョン
- 放送期間
- 2011年7月7日~9月15日
- 分数x話数
- 60分×11話
- プロデューサー
- 石井浩二
- 演出
- 永山耕三
- 脚本
- 坂元裕二
- キャスト
- 瑛太
満島ひかり
風間俊介
田中圭
段田安則
小野武彦
柄本明
風吹ジュン
時任三郎
大竹しのぶ

2012年1月放送の連続ドラマW「贖罪」(しょくざい)。主演の小泉今日子に続き、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴ら、豪華キャスト陣が決定!
「贖罪」はデビュー作「告白」文庫版が200万部を突破し、映画も大ヒットを記録した湊かなえの3作目の小説。連鎖する悲劇を5人の女性の視点で描き、人間誰もが隠し持つ毒や心の闇を描ききった作品は、またも世に衝撃を与えた。
小泉が演じるのは、小学生の娘を殺された母・麻子。15年の時をまたいだ悲劇の中心で、周囲に激情をぶつけ、やがて運命に翻弄されていくひとりの女性を鮮烈に演じる。また、小学生のときに事件を目撃し、「償い」の思いを抱えたまま成長した4人を演じるのは、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴という演技派女優たち。4人がそれぞれの心の闇に翻弄され、悲劇を引き起こすまでを、どう演じていくかが大きなみどころ。そのほかにも、豪華キャストが集結し、迫真のミステリーを彩る。作品の演出を手がけるのは、『トウキョウソナタ』(2008年)他、数々の作品で世界的に高い評価を得ている黒沢清監督。女性たちはなぜ悲劇を連鎖させてしまうのか、「贖罪」とは何か、作品が投げかけるテーマに挑む。
- 製作著作
- WOWOW
- 制作協力
- 日活撮影所
- 制作プロダクション
- ジャンゴフィルム
- 放送期間
- 2012年1月8日~2月5日
- 分数x話数
- 75分×1話、50分×2~4話、
75分×最終話
- 原作
- 湊かなえ「贖罪」(東京創元社)
- プロデューサー
- 高嶋知美
荒川優美
飯塚信弘
- 監督
- 黒沢清
- 脚本
- 黒沢清
- キャスト
- 小泉今日子
蒼井優
小池栄子
安藤サクラ
池脇千鶴
香川照之
単発ドラマ部門
グランプリ

~河北新報のいちばん長い日~
2011年3月11日、日本を未曾有の大震災が襲った。――東日本大震災。
仙台に本社のある東北地方のブロック紙・河北新報社も大被害を受けた。本社のサーバーが倒れ、多くの販売店員が津波の犠牲になり、支局は流出…。東北とともに歩んできた河北新報は、まぎれもなく被災者の1人だった。
運命の時は突然やってきた――。
2011年3月11日午後2時46分、河北新報報道部にある緊急地震速報受信装置が地震の発生を告げた。同時にカタカタと建物が揺れ始める。揺れは一気に大きくなり、激震は数分間続く。揺れが収束するやいなや、報道部長の武田真一は散乱した資料を蹴散らして電話を取り、すぐに記者たちの安否を確認する。その間も余震は続く。
仙台の繁華街にいた報道部記者の丹野綾子は、市内の写真を撮りながらすぐさま会社に駆けつける。
仙台市街からほど近い若林区荒浜の河北新報深沼販売所では、大津波警報が鳴り響く中、心配する妻の百合子をなだめ、夫の中島英一が夕刊の配達に向かう。百合子は長女を迎えに小学校へ向かうが、間もなく巨大津波が町全体をのみ込む…。
停電中の河北新報では、自家発電装置で動いていた一台のテレビに記者が群がる。武田と丹野はテレビを見て呆然とした。そこに映っていたのは大津波が沿岸の町を飲みこむ映像だった。とてもこの世の光景とは思えなかった。
地元で起きた未曽有の大災害を地元のために伝えなければならない、と、武田たち報道部は号外と朝刊の準備を始める。しかしライフラインの寸断された河北新報社内は混乱していた。電気は非常用発電装置で賄えたものの、水とガスは止まっていた。電話も携帯電話も通じず、支局や出先の記者とも連絡が取れなかった。空港が被災しヘリも飛ばせず、渋滞で沿岸部にもすぐに向かえない。
さらに新聞づくりの生命線ともいえる紙面を組むためのサーバーが横倒しになった。果たしてこの状態で新聞を発行することができるのか……。
――数多の困難に見舞われながらも、河北新報は「被災者に寄り添う」をモットーに新聞を作り続けた。現場記者たちの葛藤、編集方針をめぐる対立、配達できない悔しさ…。不眠不休で危険な現場の取材を続ける記者を支える家族…。そこには表に出なかった多くの「想い」があった。この作品は、大きな被害を受けながらも人々のために情報を発信し続けた人々の奮闘と苦悩を描く“真実のドラマ”です。
- 制作著作
- テレビ東京
- 制作協力
- ダイナマイト レボリューション
カンパニー
- プロダクション協力
- スタジオブルー
- 放送期間・分数x話数
- 2012年3月4日19時54分~21時48分
114分×1話
- 原作
- 「河北新報のいちばん長い日」
河北新報社著(文藝春秋刊)
- チーフプロデューサー
- 福田裕昭
岡部紳二
- プロデューサー
- 鈴木亨知
浅野太
齋藤智礼
- 監督
- 千葉隆弥
- 脚本
- 横幕智裕
- キャスト
- 渡部篤郎
小池栄子
田中要次
長谷川朝晴
戸次重幸
宇梶剛士
鶴見辰吾
渡辺いっけい
西岡德馬
斉藤由貴
優秀賞

1960年代の広島のとある港町。運送会社のトラック運転手ヤスは、妻との間に男児・アキラをもうけ、幸せの絶頂にあった。しかしある日、美佐子は貨物の崩落からアキラを守って命を落とす。ヤスは、残されたアキラの子育てに奮闘する。ヤスの幼なじみのたえ子や照雲たちも、必死でヤスを助ける。こうしてすくすくと育ち、思春期を迎えたアキラは、たえ子に「母の死の真相を教えてほしい」と迫り、大人たちを悩ませる。そんなある日、離婚により生き別れになったたえ子の実娘・泰子が、たえ子のもとを訪ねてくる。わが子だと気付きながらも、気付かぬふりをして涙をこらえるたえ子。その姿を見たヤスは、事故の真相をアキラに隠し通すことを決心する。
高校3年生になったアキラは、東京の大学への進学を志望する。アキラと離れたくないヤスは「学費は出さん!」と大人げなく怒鳴って酒浸りに。そして、飲み過ぎと過労で倒れたヤスは、昔、父が幼い自分を捨てた時の夢を見る。意識を取り戻したヤスは、アキラの上京を受け入れる。そして5年後、一人暮らしのヤスのもとに、父が危篤との電話が入る。照雲たちに説得され上京するヤス。それでも再会を躊躇するヤスの足は、アキラが働く出版社へと向かう。ヤスはそこでアキラの自分への深い愛情がしたためられた作文に出会い、泣き崩れる。
- 制作著作
- NHK
- 放送期間
- 2012年1月7日(前編)、14日(後編)
- 分数x話数
- 73分×2話
- 原作
- 重松清
- 統括プロデュース
- 鈴木圭
- プロデューサー
- 樋口俊一
- 演出
- 梶原登城
- 脚本
- 羽原大介
- キャスト
- 堤真一
小泉今日子
池松壮亮
古田新太
西田尚美
塚地武雅
徳井優
光石研
平田満
神山繁

松本清張作品のベスト3に入る発行部数を誇る原作のドラマ化。幾度となく映像化された『砂の器』を今回は若手刑事の視点で描き、容疑者と表裏一体の人生背景を設定することで、より臨場感溢れる作品となりました。 昭和35年12月の早朝、初老男性・三木謙一の他殺体が発見された。事件前日の被害者目撃情報から『カメダ』というキーワードが浮上する。若手刑事・吉村(玉木宏)とベテラン刑事・今西(小林薫)は、記者の洋子(中谷美紀)の助言により秋田の羽後亀田へ向かうとそこに居合わせた新進気鋭の作曲家・和賀英良(佐々木蔵之介)の姿が目に焼き付いた。その後、和賀が発表した交響曲『永遠』と前作品とのあまりの違いに吉村は、和賀に何かが起こり、それは三木殺害事件と繋がっていることを直感する。吉村は、今西刑事と全国縦断捜査の成果と記者・洋子の情報提供により、和賀の壮絶な生い立ちに辿り着く。強盗の濡れ衣を着せられた父・千代吉(山本學)と和賀少年の哀しい逃避行の旅と別離。そして離れ離れの父・千代吉が書き残した1枚の絵。その絵の裏には、「秀夫、秀夫…永遠に忘れられぬ旅でした」と和賀少年に宛てた千代吉最期の言葉が書き留められていた。
- 制作著作
- テレビ朝日/東映
- 放送期間
- 2011年9月10日~9月11日
- 分数x話数
- 第一夜×104分、
第二夜×108分
- 原作
- 松本清張
- 統括プロデュース
- 五十嵐文郎
- プロデューサー
- 藤本一彦
河瀬光
- 監督
- 藤田明二
- 脚本
- 竹山洋
- キャスト
- 玉木宏
中谷美紀
佐々木蔵之介
小林薫
長谷川博己
加藤あい
大杉漣
山本學
小林稔侍
橋爪功

3つの劇的な時代、(終戦直後、高度経済成長期そして震災後の現代)3人の魅力的な教師、ひとつのブラックボード(黒板)に書かれた言葉をめぐる、時代を超えた物語です。子供たちは何を学んできたのか?大人たちは何を伝えてきたのか?日本にとって変革の節目に生きた3人の「問題教師」の姿を通して、教育とは何か、日本人とは何か、人間の希望とは何かを探る物語です。
- 制作著作
- TBSテレビ
- 放送期間
- 2012年4月5日~4月7日
- 分数x話数
- 1・2話×128分、3話×137分
- プロデューサー
- 植田博樹
今井夏木
正木敦
真木明
那須田淳
- 演出
- 平野俊一
今井夏木
- 脚本
- 井上由美子
- キャスト
- 第1夜
櫻井翔
宮沢りえ
大島優子
北大路欣也
第2夜
佐藤浩市
志田未来
貫地谷しほり
前田吟
第3夜
松下奈緒
神木隆之介
原田美枝子
倍賞美津子

世の中には通常の人間の能力や常識では計り知れない特殊能力(SPEC=スペック)を持った人間が潜んでいる。例えば、異常に感覚が進化した人間、異常な運動能力を隠し持っている人間、異常に優れた頭脳を持っている人間。
もし、そのうちの何パーセントかの特殊能力者が、その能力を悪用しているとしたら…。
特殊能力で、他人の命や財産、果ては社会的地位、もしくは政権を狙いだしたとしたら…。
そして、そのことに、すでに各国の政府は気づいていて、水面下ではすでに暗闘が繰り広げられているとしたら…。
このドラマは、凡人にはない特殊能力「SPEC」を持っている犯罪者に立ち向かう若き刑事たちの物語である。
- 制作著作
- TBSテレビ
- 制作協力
- オフィスクレッシェンド
- 放送期間
- 2012年4月1日
- 分数x話数
- 108分
- プロデューサー
- 植田博樹
今井夏木
- 演出
- 堤幸彦
- 脚本
- 西荻弓絵
- キャスト
- 戸田恵梨香
加瀬亮
福田沙紀
北村一輝
谷村美月
でんでん
宅間孝行
神木隆之介
椎名桔平
竜雷太
アジア賞

この物語の主人公・家政婦の三田灯は料理・洗濯・掃除といった家事を完璧にこなしますが・・・彼女には一切感情がありません。ある事情で心に深い悲しみを抱き、生きている実感を持っていない為、頼まれた仕事は何でもやってしまいます。常に無表情でミステリアスな家政婦・三田が崩壊寸前の阿須田家に派遣されます。阿須田家は家族としての絆を修復し、また三田自身の人生も再生してゆく物語です。
家政婦・三田灯は、頼まれた仕事は“何でも”完璧に遂行するスーパー家政婦。しかし、彼女は笑ったり、こびたりすることがなく、常に無表情で全く感情が読み取れない。そんな彼女が派遣されたのが、母親を突然の事故で亡くし、家族の心はバラバラ、家の中も荒れ放題の阿須田家だった。三田は、そんな家を見違えるように綺麗に片付ける。ゴキブリが出てくればつかんで窓から捨て、子供が解けないで困っている算数の問題にスラスラと答え、料理も上手な三田。その仕事ぶりに、阿須田家の人々は驚く。しかし、彼女にはひとつ大きな問題が・・・。言われたことはなんでも「・・・承知しました」と実行してしまうのだった。ある日、末っ子で母の死を受け入れられない希衣が「死んでお母さんに会いたい!」という要求に「・・・承知しました」と手をつなぎ川に入っていく。常軌を逸したミタの行動に戸惑う阿須田家の人々だったが、次第に家族の個々が抱える問題が露呈していく・・・。ミタの荒療治により家族の信頼を取り戻していく阿須田家。しかし母親の死は父親・恵一の浮気が原因だった事を知った子供達は家を出て行き、家庭崩壊寸前に!三田を通し母の死にそれぞれがキズを抱えている事を知った父と子供達は、また家族の絆を取り戻していく――。次第に三田を家族の様に慕う阿須田家だったが、彼女はそれを拒絶し「夫と子供を殺した自分が幸せになる資格はない」と告白し、阿須田家を去ろうとする。
阿須田家の人々との交流をきっかけに人間らしい感情を少しずつ表すようになった三田は、最後に笑顔を見せて去っていくのだった。
- 製作著作
- 日本テレビ
- 制作協力
- 5年D組
- 放送期間
- 2011年10月12日~12月21日
- 話数
- 全11話
- チーフプロデュース
- 田中芳樹
- プロデューサー
- 大平太
太田雅晴
- 演出
- 猪股隆一
石尾純
日暮謙
- 脚本
- 遊川和彦
- キャスト
- 松嶋菜々子
長谷川博己
相武紗季
忽那汐里
中川大志
綾部守人
本田望結
佐藤仁美
平泉成
白川由美
個人賞
-
主演男優賞堺雅人リーガルハイフジテレビ
-
主演女優賞尾野真千子カーネーションNHK
-
助演男優賞長谷川博己家政婦のミタ日本テレビ
-
助演女優賞杏妖怪人間ベム日本テレビ
-
脚本賞遊川和彦家政婦のミタ日本テレビ
-
演出賞黒沢 清贖罪WOWOW
-
演出賞田中健二カーネーションNHK
-
プロデュース賞大平 太家政婦のミタ日本テレビ
-
特別賞市川森一
-
特別賞「坂の上の雲」チームNHK
ローカル・ドラマ賞

1961年、三重県名張市の村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した。逮捕された奥西勝は、一度は自白するが、「自白を強制された」と訴え、無実を主張。しかし、1972年、最高裁で死刑が確定した。奥西は、86才の今も再審を求め続けている。奥西の無実を信じているのが、母タツノ。村を追われ、見知らぬ町で独り暮らしを始めたが、内職で電車賃を稼ぎ、名古屋拘置所の息子に会いに行く。母は969通の手紙を送った。「湯たんぽを貸してもらい、牛乳も飲みなさい。」再審を待ち続ける母に、奥西は約束をする。「無実を晴らして、必ず帰る」しかし、その約束は果たされることはなかった。母は1988年、84歳で死亡したのである。奥西には、母のほかにも支え続けてくれる人がいた。特別面会人の川村富左吉。川村は、奥西との面会をノートに記録していた。事件から44年、名古屋高裁は奥西の再審開始を決定した。その時、川村は奥西と面会室のガラス越しに手を合わせ約束した。「今度は青天白日の下で握手をしましょう」しかし、半年後、川村は病に倒れ、この世を去る。東海テレビのニュース映像を駆使しながら、名張事件の人間模様を描く。
- 製作著作
- 東海テレビ放送
- 放送期間
- 2012年6月30日
- 分数x話数
- 120分×1話
- 原作
- 齊藤潤一
- 統括プロデュース
- 阿武野勝彦
- プロデューサー
- 阿武野勝彦
- 演出
- 齊藤潤一
- 脚本
- 齊藤潤一
- キャスト
- 仲代達矢
樹木希林
天野鎮雄
山本太郎
とおやま優子
広田思文
大島千可子
山下ゆり
岩川均
岡田一彦

かつてヨーロッパの王侯貴族も愛した「有田焼」は、現在売り上げが激減し、産地は不況にあえいでいる。
創業100年の伝統を誇る窯元の主、兵動泰は、倒産寸前の窯を息子たちに押し付け、勝手気ままな生活を送っていた。
長男・尚輝は父の才能を受け継ぐ絵付師だが、父に似て酒と女におぼれる毎日。
経営者として窯元を継いだ次男・宣之は、伝統ある窯を守ろうと一人悩み、薄利多売の経営方針に舵を切った。
親子三人の心は、バラバラ。ぶつかることもなく、すれ違う日々がダラダラと続いていた。そんなある日、泰は医師から余命宣告を受ける。到底受け入れることが出来ない泰。
そこに東日本大震災で被災した福島県浪江町の窯元から、母娘がやって来た。
「死ぬってどがんことや?」娘を問い詰める泰。
「・・・父さんは生きてる」やっとのことで答える娘。
娘との交流が次第に泰の心に変化を生み、その変化は窯元全体を包み込んでいく。
人はどのようにして、大切な人との別れを受け入れて行くのか。日本の磁器発祥の地、佐賀県有田町を舞台に描く。
- 制作著作
- NHK佐賀放送局
- 放送日
- 2012年3月2日19時30分~<佐賀県域>
- 分数
- 58分
- プロデューサー
- 上村晴彦
- 演出
- 深川貴志
- 脚本
- 向井康介
- キャスト
- 不破万作
宮脇咲良(HKT48)
はなわ
塙宣之(ナイツ)
柴本幸
中越典子
藤田健彦
金剛地武志
志賀隆次
佐賀県有田町のみなさん
海外ドラマ特別賞

織物を教えているレーリンは、フィアンセとの関係について考え直すためチェン マイに旅に出た。そこで「チャン・レストラン」のオーナーで、皇族の血を引くスリヤ ウォンに出会う。彼は恋焦がれていた人に出会ったかのように、レーリンに一目ぼ れする。彼女は織物についてさらに知りたくなり、スリヤウォンの祖母ブアグンの ところに連れて行ってもらう。しかし、祖母ブアグンはレーリンを見るやいなや毛 嫌いし、彼女のことをマニーリンと呼ぶ。
ある日レーリンは、織物美術館で、マニーリン王女の機織りでできたという未完 成の布を目にする。そこで、長い間彼女を待ちわびていたシリワッタナー王子の幽 霊に出会い、その布を織りあげてほしいと頼まれる。王子がレーリンを過去に連れ て行くと、彼女はマニーリン王女であり、シリワッタナー王子と政略結婚させられる のだが、その兄弟であるシリウォン王子(スリヤウォンはその生まれ変わり)に恋を していた。シリワッタナー王子はそれを知って憤り、シリウォン王子を殺してしまう。 王子の死後、王女はひどく悲しみ、すべてを拒絶してただひたすら布を織った。 シリワッタナー王子は怒って結婚式までに終えるよう言ったが、王女はその日に 死ぬつもりでいた。王子に思いを寄せるブアグンは王女をいじめ、ついにマニー リン王女はシリワッタナー王子の前で死んでしまう。王子は、悲しみのあまりブア グンと結婚した後も生涯二人で寝ることはなかった。彼女はそれにひどく怒り、復 讐心を持ち続けていた。
現在に戻り、レーリンはシリワッタナー王子の魂が成仏するよう未完成の布を 完成させようとする。しかし、ブアグンは過去のマニーリン王女と今のレーリンに 恨みを抱き、殺そうとする。レーリンはすんでのところでスリヤウォンに助けられ、 一命は取り留めるが、意識不明のまま病院に運ばれる・・・。
監督のポンパット・ワチラバンジョンは俳優・ミュージシャンとしてもその才能 を発揮し、2009年日本でも大ヒットした映画『チョコレート・ファイター』では俳 優・阿部寛とも共演している。また、主演のレーリン役の女優は、東京ドラマアウォ ード2011で特別賞を受賞した「Wanida~ワニダーの物語~」の主演女優として来 日したタクサオン・パックスックジャルーンである。
- 放送局
- チャンネル3
- 制作会社
- アクト・アート・
ジェネレーション
- 放送期間
- 2011年9月5日~10月24日
- 放送時間
- 20時30分~22時45分
毎週月曜・火曜日(全15回)
- 原作
- ポンサコン・
チンダーワッタナ医師
- プロデューサー
- タンヤー・ワチラバンジョン
- 監督
- ポンパット・ワチラバンジョン
- 脚本
- インヨット・パンヤー
- キャスト
- アティチャート・チュムナーノン(スリヤウォン/シリウォン王子)
タクサオン・パックスックジャルーン(レーリン/マニーリン王女)
チャータヨードム・ヒランヤティット(シリワッタナー王子)
メイ・ファンアロム(モム・ブアグン)
- 受賞歴
- 第26回タイTV Gold賞2012:最優秀作品賞/監督賞/美術監督賞/音楽賞
第3回Nataraja賞2012:最優秀作品賞/監督賞/助演男優賞/助演女優賞/衣装デザイン賞/映像賞/美術監督賞

韓流史劇最高傑作といわれ、最高視聴率27.3%を記録した大人気ドラマである。 映画『シュリ』主演の名優ハン・ソッキュ、ドラマ「チュノ~推奴~」でおなじみの 肉体派俳優チャン・ヒョクの二大スターが共演し、さらにドラマ「トキメキ成均館ス キャンダル」で大ブレイクしたソン・ジュンギをはじめ韓国イケメンスターも多数出 演している。
1418年、朝鮮王朝の4代王として王位を継承した世宗(セジョン)イ・ド。しかし、 軍事権をはじめとする政治の実権を握っていたのは、前王の太宗(テジョン)イ・バ ンウォンだった。イ・ドは、多くの血の上に成り立った父の政治に反感を抱きつつ も、何もできない無力感にさいなまれていた。誰も殺さず、刀ではなく言葉で説得 する、父とは違う政治を志したイ・ドは学問の研究所として集賢殿を設置し、若く優 秀な学士たちを採用する。一方、兼司僕の兵士カン・チェユンは、宮中を歩き回り、 イ・ドを暗殺するための計画を練っていた。10数年前、チェユンの父は奴婢として 領議政のシム・オンに仕えていた。しかし、太宗とチョ・マルセンの計略によってシ ム・オンは濡れ衣を着せられ死罪となり、チェユンの父も命を落としてしまう。父の 死の原因はイ・ドにあると誤解したチェユンは、北方の戦で手柄を立て、ついに宮 中の武官としてイ・ドに接近することに成功する。その頃、宮中では謎の殺人事件 が相次いでいた。集賢殿に忍び込んだチェユンは、ひょんなことから事件の捜査を 任されることになるが……。
朝鮮王朝最高の天才君主・世宗大王がハングル文字の創製事業に挑む中で次 々に起こる殺人事件。ハングルに隠された《秘密コード》が今明かされる―。
ドラマ「風の絵師」のチャン・テユによる演出、ドラマ「善徳女王」のキム・ヨンヒョ ン&パク・サンヨンによる脚本と、韓国ドラマのヒットメーカーが贈る新感覚ミステ リー時代劇である。
- 放送局
- SBS
- 制作会社
- サイダスHQ
- 放送期間
- 2011年10月5日~12月22日
- 分数x話数
- 約66分×24話
- 監督
- チャン・テユ
- 脚本
- キム・ヨンヒョン
パク・サンヨン
- キャスト
- ハン・ソッキュ(世宗イ・ド)
チャン・ヒョク(カン・チェユン)
シン・セギョン(ソイ)
ソン・ジュンギ(青年期イ・ド)
- 受賞歴
- ソウル国際ドラマアウォード2012:大賞
2012年第48回百想(ペクサン)芸術大賞TV部門:大賞/脚本賞
2011年SBS演技大賞:最優秀作品賞/10大スター賞

豊かな家庭に生まれたトン・ジアチャン(ヤオ・ディー)と、ごく普通の家庭に生まれたリウ・イーヤン(ウェン・チャン)は8年来の恋人である。ジアチャンの母親は、二人の交際に猛反対していたが、娘が妊娠したので、しぶしぶながらも交際を認め、二人は「裸婚」をした。しかし、若い二人の愛情だけで順風満帆の新婚生活を送れるほど、現実はそう甘くはなかった。結婚早々イーヤンの親と、さらにその祖母とも同居しなければならず、ジアチャンの出産、苦しい家計のやりくり、仕事上のトラブルなど、次から次へと壁にぶつかり、愛情だけでは結婚生活はできないことを思い知る。そしてついに人生の辛い選択が二人を待ち受けていた・・・。
「80後(1980年代生まれ)」と呼ばれる若者世代のリアルな結婚生活を描いた小説「裸婚―80後的新結婚時代」(唐 欣恬著)がインターネット上で発表されるとたちまちベストセラーになり、そのドラマ化として話題沸騰になった2011年の大ヒットドラマである。「裸婚」とは、同作品が注目された2008年以降に流行した新語で、経済発展にともない豪華になる一方の結婚式に背を向け、結婚式を挙げず指輪も新婚旅行もなし、もちろん家も車もなし、あるのは愛と結婚証明書だけという結婚のスタイルのことである。
大人気の若手俳優、ウェン・チャンとヤオ・ディーがダブル主演の本作は、急激な経済発展と物価の高騰により都市生活の価値観を変えざるを得ず、結婚に自由や独立を求める若者たちの共感を呼んだ。監督は2009年に社会現象を巻き起こしたドラマ「蝸居」や2011年秋に公開されるや否や大ヒットを記録した映画『失恋33天』などで知られるヒットメーカー、滕 華涛(テン・ホァタオ)である。
- 放送局
- 江蘇テレビジョン
深圳テレビジョン
- 制作会社
- 北京光彩世紀文化芸術有限公司
- 初放期間
- 2011年6月11日~6月26日
- 分数x話数
- 45分×30話
- プロデューサー
- シュー・ジアニン
- 監督
- テン・ホァタオ
- 脚本
- チョウ・ヨン
ウェン・ロン
- キャスト
- ウェン・チャン(リウ・イーヤン)
ヤオ・ディー(トン・ジアチャン)
カイ・リー(ティエン・シューユン)
ディン・ジャーリー(ウ・ホンシャ)
ハン・トンション(トン・ジェンイェ)
リウ・ティエンズオ(ドン・グア)
- 受賞歴
- 第18回上海テレビ祭(2012)マグノリア賞TVシリーズ部門:作品賞/男優賞ノミネート
2011 Youku TVドラマ祭ベストテン