製作著作
放送期間
分数x話数
原作
プロデュース
演出
脚本
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TBSテレビ
2015年4月26日~ 7月12日
1話/120分 2,3,6,9,11話/70分
4,5,7,8,10,話/60分 12話/90分
杉森久英「天皇の料理番」
石丸彰彦
平川雄一朗
中前勇児
岡本伸吾
山室大輔
森下佳子
キャスト
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佐藤 健
黒木 華
鈴木亮平
桐谷健太
柄本 佑
高岡早紀
武田鉄矢
郷ひろみ(特別出演)
美保 純
杉本哲太
小林 薫
概要
時は1904年(明治37年)、福井県武生。一人の男が戸板に乗せられて運ばれてくる。三ヶ月も経たずに修行先の寺を破門になった男の名前は秋山篤蔵。東京で法学部に通う兄・周太郎とは違い、何をやっても長続きしない性格。困り果てた父・周蔵は篤蔵を婿養子に出すことにする。養子先は鯖江の昆布問屋である高浜家。長女・俊子と結婚した篤蔵は幸せを感じていた。
しかし、それも長続きはせず、徐々に嫌気がさし始めていたある日、篤蔵の運命を変える出来事が起こる。納品で訪れた鯖江連隊で、軍隊のコック田辺に一枚のカツレツを食べさせてもらう篤蔵。今まで見たこともない料理が篤蔵を震え上がらせる。「自分もこんな料理が作りたい」たった一枚のカツレツが男の人生を変え、「大日本帝国一のコック」という壮大な夢を抱かせる事になる。その「夢」はやがて、篤蔵を東京へと駆り立ててゆき、妻・俊子を残し上京することになる。
周太郎を訪れた篤蔵は、法学部教授・桐塚尚吾の伝で、華族会館の厨房に入る事になる。篤蔵を待ち受けていたのは料理長・宇佐美鎌市と想像を超える程に厳しい厨房の世界であった。
見習いとして働き始めた篤蔵は、松井新太郎、山上辰吉という一生の友人と出会う。厨房での修行の日々は決して楽ではなかったが、「料理は真心」という宇佐美の教え、ただ料理が上手くなりたいという強い気持ちを胸に徐々にのし上がっていく。しかし、それを良く思わない者もいた。また、宇佐美に真っ向から向き合えず、華族会館を去ることになる。更に、篤蔵の夢を思いやる俊子からの離縁の申し出、兄・周太郎の病気など、篤蔵を揺るがす出来事が立て続けに起こる。
それでも料理に夢を見た男は単身パリへ渡る。人種差別や言葉の壁を乗り越え、フランス料理の神様と言われるエスコフィエの下で修行を積み、オテル・リッツでもその地位を築きはじめる。そんな篤蔵に、天皇陛下の料理番就任の打診が届く。フランスでの生活と葛藤する篤蔵だったが、「日本一の料理人になれ」という病床の兄の夢を叶えるべく帰国する。
26歳にして厨司長に就任した篤蔵は、大正天皇即位の礼という2000人規模の大式典を成功に導き、外国からの賛辞を得る。ここから58年もの間、秋山篤蔵は、天皇の料理番として、一生涯かけて仕えることになる。
時は明治、大正、昭和にかけての激動の時代。料理に夢を見て、必死で駆け抜けた男がいた。そこには、家族、友人、師匠、かけがえのない人達の支えがあった。夢は一人では叶えられず、一日でも叶えられない。己の生涯を夢に捧げつくした男と支え続けた人達の愛の物語。